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「API」とは、「アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)」の略称で、ソフトウェアやプログラム、アプリケーション、Webサービスの間をつなぐインターフェースのことを指します。
例えば、USBは外部デバイスとパソコンを繋ぐインターフェースです。
先述した通りAPIは「Application Programming Interface」の略。3つの単語には、それぞれ、
という意味があります。
最初にAPIを利用する人が、事前に定められた形式に従って使いたい機能や情報をまとめて「リクエスト(要求)」。それに対してサービス側はリクエストを受け取ると、送信された条件を処理して「レスポンス(応答)」をしていきます。
インターネットを経由して情報のやり取りが行われるAPIを「Web API」と呼びます。HTTP/HTTPSを利用して、アプリケーション同士が接続する仕組みを提供します。プログラミング言語の仕様に左右されず汎用的に利用できる点が特徴です。
たとえばWindows APIは、Windows上でプログラミングを行うために用意されているAPIです。プログラムからWindowsの機能や情報を容易に利用できるように、開発者に向けて提供されています。
ランタイム(プログラムを動かす環境)が提供しているAPIもあります。例えば、プログラミング言語のJavaでは、アプリケーションを開発する際に必要になる標準機能がAPIとして提供されており、Javaで効率的に作業を進めるためにはAPIの知識が不可欠です。
APIを利用すると、API提供者が保持しているデータを二次利用することができます。膨大なデータの収集や登録、データ更新といった自社でやるには大変な作業を行う必要がありません。そのため、実装したい機能の開発にのみ集中できるようになり、システムの機能拡大や精度の向上を実現できます。
また、情報を分析することが容易になり、各分野に特化した分析も可能。そこから顧客の傾向や特徴を把握することで、新しいビジネスチャンスが生まれます。
APIによって実装済みの機能を活用することで開発効率を高められます。APIを活用すれば、サービス提供事業者側が用意している機能をそのまま利用できるうえ、収集データも常に最新のものを利用できるため、開発時間を大幅に短縮できます。自社での作業が減り、結果としてシステム全体の開発効率が高まり、開発の効率化、品質向上にも役立ちます。
一から会員登録システムを制作しなくとも、世界基準の非常に高いセキュリティ対策を行っているAPIと連携すれば、会員情報等もそれらのセキュリティーレベルによって担保されます。つまり、独自に個人情報を管理するより、高いセキュリティを保つことが可能となるのです。
API連携により他社のユーザー情報を使って、自社のサービスにログインできる機能を作ることができます。登録済みのサービスの情報を再利用できれば、登録にかかる時間も短縮され、改めて会員登録をしてもらう必要がありません。メールアドレスやパスワードの入力も必要ないため、ユーザーにとって面倒な手続きや手間を省くことができ、ユーザーの利便性を高められます。
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