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「ブランディング広告」とは、企業あるいは企業が販売する商品やサービスの認知度向上、ブランド力の向上を目的として掲載する広告のことです。
直接的に購入につなげる目的ではなく、認知拡大や理解度を深めるために、企業のイメージ戦略の一環として活用されています。ときに「ブランド広告」と呼ばれることもあります。
消費者が商品やサービスを購入する際に、従来であれば商品のスペックや価格が選ぶ際の大きな基準となっていました。しかし、近年では市場が成熟し、モノや情報が溢れている現状から、商品のスペックを訴求するだけではモノが売れない時代になってきたのです。
そこで、現在では商品のスペックや価格に加えて、商品を購入することで得られる体験や感情を重視するのが主流となっています。そうした市場・消費者の行動変化の中で、どれだけ商品やサービスのストーリーを伝え、愛着を持ってもらうかが大切です。そのひとつの手段として、企業や企業の商品・サービスを知ってもらう、ブランドイメージを底上げするブランディング広告が必要とされているのです。
・マスメディア:テレビ、ラジオ、新聞、雑誌の4大メディアに掲載される広告のこと
・デジタルメディア:WebサイトやTwitter、Instagram、FacebookなどのSNS等を活用しておこなう広告のこと
・デジタルサイネージ広告:屋外や駅構内、商業施設、オフィスなどにあるデジタルサイネージ(電子掲示板)に出稿する広告のこと
・タクシー広告:タクシーの車内や車外の様々な部位を使って掲載する広告のこと
・タイアップ広告:メディアに自社の商品やサービスをPRしてもらう広告のこと
ブランディングを意識した広告が多くの人の目に触れることにより、企業あるいは企業が提供する商品やブランドに対する理解が深まり、結果としてブランドイメージが向上します。ポジティブなイメージの醸成につながり、「〇〇といえばこの会社」「この企業だから選びたい」といった付加価値が形成されます。
ブランディング広告は、今まで企業やブランド、商品を知らなかったユーザーが広告を目にすることで、まず知ってもらう機会を作ることができます。認知が広がれば、消費者に与える存在感や市場でのポジショニングの確立・強化にもつながるでしょう。
ブランドイメージが向上することで、企業や商品、サービスに対して愛着を持つ人も増えると考えられます。その結果、顧客の定着、リピーターの獲得につながります。もちろん、リピーターが増えれば売上もアップし、収益も安定するため、新規顧客獲得に向けたさらなる戦略を立てることができるでしょう。
商品やサービスに対する顧客の信頼感や愛着が高まれば、その企業の他の商品やサービスの購入を検討することが増えることも考えられます。そのため、商品やサービス単価の向上が期待できます。
「〇〇といえばこの会社」と言ったブランドイメージを植え付けられると、競合企業に対して優位なポジションを確立でき、効率よく集客ができるようになります。また、その分、広告宣伝活動や営業にかけるコストをこれまでより抑えることができ、結果的に顧客獲得単価も抑えられる可能性があります。こうして抑えられた分のリソースを、再分配し、より重要な業務に割けることから集客の効率化が期待できるというわけです。
まずは企業そのものや、自社の商品やサービスの特徴・強みを知ることが大切です。競合他社との差別化ポイントも把握できるうえ、洗い出したポイントを整理・分析することで「広告でどのような内容を発信していくべきか」、「何を軸に訴求するのか」が見えてきます。
ブランディングは短期間でおこなえるものではありません。長期戦であり、場合によっては効果が出るまで数年間かかることもあります。長期的な目線で成果を上げることを見据えた広告戦略を立てましょう。
ブランディング広告ではペルソナの明確な設定が重要です。というのも、ターゲット設定が曖昧だと広告の内容も的を絞れず、非効率な運用になってしまうからです。広告を届けたい見込み客の年齢や性別、居住地、職業、家族構成、趣味嗜好など、想定される属性を細かく洗い出しましょう。より具体的なターゲット像を想定し、それをもとにペルソナ設定をおこなうことがポイントです。
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