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「ホームユーステスト」とは、一定の期間を設けて、新商品や改良品などを一般のご家庭で使用してもらい、その感想や評価を取得する調査方法です。調査対象者の自宅に送付し、一定期間利用、試飲、試食してもらいます。
リアルな感想が得られるためその評価を分析することで、製品の開発・改良や顧客獲得につなげることができます。
ホームユーステストは、対象者の自宅に新商品や改良品などを送り、試用・試飲・試食してもらいます。その内容は、栄養機能食品やスキンケア用品、ヘアケア用品、美容機器など多岐にわたり、基本的に一定期間使わないと効果を実感できないような商品において用いられます。
対象者は普段の生活の中で試用してアンケートに回答するため、より実生活に近いところで、使用感や意見を得られることが最大の特徴です。
ホームユーステストでは、前述した通り対象の製品を対象者の自宅に郵送します。対象者は普段過ごす家で、またリアルな家庭環境・生活習慣の中で試用するため、よりターゲットの実態に近い本音を得ることができます。
また、対象者本人だけでなく対象者をとりまくご家族等の意見を聞くこともあります。他の調査方法に比べて、ユーザーの使用環境を想像できる情報を多く得られる可能性があるのです。それにより製品に求められる機能やニーズ、反対に必要のないものが具体的にイメージでき、ニーズに合った製品を作る・改善できるようになるでしょう。
実際の日常生活の中で一定期間試用されることで、よりリアルな使用感や製品の消耗度合いなども分かります。他の調査方法では、途中経過の情報をこと細かく収集することが難しい一方で、ホームユーステストであればリアルな試用経過を長期間に渡って調査することができます。
ホームユーステストで製品を使用してもらうことで、中には調査を引き受けてくれた対象者が製品を気に入り、顧客になってもらえることもあります。
製品そのものを気に入ってもらえた場合はもちろん、ホームユーステストを依頼するやり取りのコミュニケーションなどで企業に対して好印象を持ってもらった場合なども、これから自社の製品を使用してくれることがあります。
一定期間の試用期間であるうえ、対象者と対面でのやり取りがないホームユーステストでは、製品送付後に対象者と連絡が取れなくなるなど、途中離脱が起こる可能性もゼロではありません。
依頼する対象者がきちんと調査を行ってくれた際の報酬や、製品の発送費用、製品によっては、調査後の回収のための返送料もかかります。また、厳重な梱包やクール便などを利用する必要があるものならさらにコストがかかってしまいます。
上記のようなデメリットがある中でも、商品の管理が調査対象者に一任される点や、対象者の環境、認識の行き違い等により、正確な調査結果が出ない場合があることはホームユーステストの懸念点です。
自宅で行ってもらう特性上、実際の試用状況を監視することができないため、説明通りに使用しているか、正しい方法で使えているかの確認が難しいことを念頭においておきましょう。
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