サードパーティクッキーとは、ユーザーが訪問しているwebサイトとは、違うドメインから発行されるクッキーのことを指します。クッキーとは、webサイトに訪れた時にユーザーの情報を一時的に保存しておく仕組みで訪問したwebサーバーから利用しているwebブラウザに対してクッキーが送られます。これを利用することで時間を開けてwebサイトにやってきた際に同じユーザーかどうかの判断をできるようになります。サードパーティクッキーは、リターゲティング広告に利用され、ユーザーの判別やユーザーのwebサイト上の行動からユーザーが興味や関心を持っている広告の配信を行うことが可能になります。
サードパーティクッキーの活用方法は、
・効果測定
・アフィリエイト
・リターゲティング広告
・アトリビューション分析
1つずつ詳しく解説していきます。
配信している広告がどのくらいのCVに繋がっているかを測定するためにサードパーティクッキーが利用されることがあります。CVまで繋がったブラウザから広告が発行されたクッキーを持っているかどうかで広告経由のCVかを判断します。
アフィリエイト内のリンクをクリックすることでランディングページに移動します。リンクからランディングページに移動する時にはサーバーを経由し、経由したサーバーがクッキーを発行することでリンクの移動先である広告主のwebサイトへ流入してきたユーザーがアフィリエイトリンクからの流入か判断することができるようになります。
リターゲティング広告にもサードパーティクッキーが利用されています。ユーザーがリターゲティングのタグに設置されているwebサイトに訪れたときに発行されるリターゲティングタグはサードパーティクッキーになります。このリターゲティングタグの情報を元に別のサイトを見ているユーザーに対して自社の商品やサービスの広告を表示させるのがリターゲティング広告の仕組みです。
CVに対する広告貢献度を分析するためのアトリビューション分析にもサードパーティクッキーが使用されています。計測ツールを導入してアトリビューション分析を行うことが多く、そのツールがサードパーティクッキーを元に計測する場合があります。CVに繋がった場合、直前に接触した広告だけでなく、何度も広告に接触したことで購買意欲が高まっているという可能性があります。少し前に見た広告でCVに繋がるという数は少ないと思われますが非常に重要な役割を果たしているといえます。このようなアトリビューションの計測にもサードパーティクッキーを発行する仕組みの上に成り立っています。
サードパーティクッキーを利用したリターゲティング広告によってユーザーが嫌悪感を感じてしまう可能性や利便性を損なうものもありました。そのため、サードパーティクッキーには規制がかけられました。
・法律の規制
・Googleの規制
・Appleの規制
1つずつ詳しく解説していきます。
情報化社会が進むにつれ、プライバシー保護に関する話題は日に日に多くなっています。そのため、世界中でプライバシー保護に関する対策が進められています。特に話題となったのはカルフォルニア州消費者プライバシー法のCCPAとEU圏のデータ保護規制のGDPRの2つです。クッキーを利用している場合、ユーザーの許可が必要ということになりました。
GoogleではGoogleChromeえ2022年までにサードパーティクッキーを廃止することが決定しています。サードパーティクッキーに頼ることなく、広告のトラッキングを行うことができるwebエコシステムのプラバシーサンドボックスの構築を行い、個人データの使用方法に関して透明性を高めることや選択肢を持たせることに取り組んでいます。
AppleのSafariでは、サードパーティクッキーを全面廃止しています。そのため、Safariでは、ドメインを横断するトラッキングを防止する機能ITPを搭載し、2020年にはサードパーティクッキーをデフォルトでブロックしています。
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