この記事の目次
近年新型コロナウイルスが流行したことによって、EC市場の規模は拡大してきており、今後も拡大していくと言われています。
そのため、ECサイトに注目している企業は多く、これからも競合は増えていくと予想されるため、SEO対策にも力を入れなければ、生き残っていく事ができないでしょう。
ブランドの認知力を高めるためには、CMや広告、SNSのプロモーションなど、様々な施策がありますが、どれもデメリットがあります。
短期的な効果を期待しているのであれば、CMや広告などが大きな効果を発揮しますが、中長期的な効果を求めているのであれば、SEO対策をするべきでしょう。
検索結果で上位表示を狙う事ができるSEO対策は、大半の企業がユーザーの流入数を増加させるために行なっています。
また、SEOは自然検索で上位を狙う事ができるため、広告のように継続的に費用がかかる事なく、利益の増加を期待する事ができます。
ECサイトのSEO対策は、他のホームページなどのSEO対策と少し違う部分もあるため、ECサイトで効果のあるSEO対策方法について解説します。
ロングテールキーワードとは、人気の検索キーワードをより詳細にするために、複数の単語の組み合わせからなる複合キーワードのことです。
1単語の検索ボリュームが大きいキーワードとは違い、ユーザーの要望に合わせて細かくアプローチができるため、コンバージョン率が高い傾向にあります。
多くの層に刺さるキーワードではありませんが、その情報を求めている層が一定数いるため、そのユーザーからの需要には応える事が可能です。
競合が多いキーワードで検索上位を獲得しているサイトは、非常にレベルの高いSEO対策をしており、そこに割って入ることは難しいです。
そのため、事前に分析をして、できるだけ競合が少ないキーワードを選定するようにしましょう。
キーワードが検索された際に表示されるため、その競合が少ない方が、上位表示を獲得しやすいでしょう。
サイトは、ユーザーに見られなければ、売り上げを上げる事ができないため、検索上位を獲得し、多くのユーザーに見てもらうようにしましょう。
ECサイトは、商品を販売するサイトであるため、最終的な目的は自社サイト内から商品を購入してもらう事です。
サイトへ訪れるユーザーの数が増えることで、商品を購入してもらう可能性は高まりますが、購入されなければ、検索上位を獲得している意味がありません。
そのため、ユーザーのニーズに応える事ができるようなキーワードを選定することによって、コンバージョンにつなげる事ができます。
例えば、「誕生日プレゼント おすすめ」などであれば、検索するユーザーが誕生日プレゼントを購入しようとして検索している事が多いため、高いコンバージョン率が期待できます。
アクションが期待できるキーワードを選定することも大切ですが、さらに一緒に狙いたいキーワードとして「共起語」があります。
共起語とは、選定したキーワードと一緒に検索される事が多いキーワードのことであり、キーワードを分析して、共起語を選定しておく事が大切です。
共起語は、ツールを使うことで簡単に調べる事ができるため、共起語を調べる際には、専用のツールを利用するようにしましょう。
コンテンツ対策をする際には、大手ECサイトにも負けないほどのオリジナリティがあるサイトを作成する事が重要になってきます。
どれだけユーザーの疑問や悩みに寄り添ったコンテンツを提供する事ができるのかによって、検索エンジンからの評価は大きく変わってきます。
ECサイトだからといって、商品ページだけを強化するのではなく、ユーザーに興味を持ってもらえるようなコンテンツを提供していく事が大切です。
コンテンツ対策の際に必要な主な対策は以下の通りです。
・キーワードを選定する
・オリジナルコンテンツを作成する
・タイトルとディスクリプションを最適化する
・URLを最適化する
・画像情報を記述する
URLは短く、キーワードを含めるようにすることで、クリック率を高める事ができるため、短めに設定するようにしましょう。
ユーザーの利便性を向上させるためにも、Googleが推奨している形式のURLを設定することによって、SEO対策の効果を高める事ができます。
日本人に分かりやすいように、URLの中に日本語の単語を入れる人もいますが、コピペすると文字が変わってしまうため、英語で表記するようにしましょう。
そして、画像情報は文字よりも人に与える情報量が多いため、画像にもSEO対策をする事が大切です。
画像をalt属性にする事が大切であり、alt属性にすることで、検索エンジンに対して適切な画像情報を伝える事ができます。
検索エンジンに対して伝える事が目的であるため、キーワードを含めた分かりやすい文章にするようにしましょう。
キーワードやタイトルなどを意識できている方は多いですが、URLや画像情報などまで意識できていない方もいるため、対策することで差をつける事ができるでしょう。
ECサイトの内部対策を行う際には、以下の点に注意しましょう。
・重複コンテンツを改善する
・販売終了ページの対策
・ディレクトリ構造を最適化する
・内部リンク構造を最適化する
内部対策では、ECサイト特有の対策が必要になってくるため、これまでに作成したコンテンツを無駄にしないためにも、内部対策には力を入れるようにしましょう。
ECサイトは、重複コンテンツになってしまう可能性が高いです。
Amazonのような大手のECサイトに商品を掲載していると、意図していなくても重複コンテンツとなってしまう可能性があります。
コンテンツが重複しているか判断するためのツールがあるため、内部対策を行う際には、調査しておくようにしましょう。
ECサイトでは、商品を販売しているため、商品・サービスの欠陥や販売終了することはよくあります。
しかしながら、放置しておくと、検索エンジンに悪影響を与えてしまう可能性があるため、注意しましょう。
また、ユーザーが不快に感じてしまい、サイトへの興味・関心を失ってしまう可能性もあるため、ECサイトを放置することはやめましょう。
サイト規模に応じて適切な対処法は変わってくるため、欠品やサービス終了した際の対処法を事前にシミュレーションしておくと良いでしょう。
ECサイト特有ではありませんが、ディレクトリ構造をシンプルにすることも大切であり、シンプルにすることで、以下のようなメリットがあります。
・サイトの管理がしやすくなる
・ユーザビリティが高くなる
・検索順位やコンバージョンに良い影響がある
・テーマ性が向上するため、SEO効果が高まる
内部リンク構造を最適化することも大切であり、関連性の高いページを繋げることによって、検索エンジンとユーザーの両方に、サイト内部の構造をわかりやすくする事ができます。
外部対策とは、第三者からの評価を高めるための対策であり、ECサイトの外部対策では以下のポイントに注意しましょう。
・被リンクを狙って獲得しない
・サイテーションを獲得する
被リンクとは、外部のWebサイトからのリンクであり、他のサイトで自社サイトを宣伝してもらうことを意味します。
少し前までは、サイトの質に関係なく、被リンク数を増やすという手法が使われていましたが、現在では逆効果となるため、している人は少ないです。
自然に獲得したという事が大切になってくるため、リンク数よりもドメイン数で評価されるようになっています。
また、公共性や専門性、知名度が高いドメインからのリンクになると評価が高くなりやすいです。
今では、被リンクを狙って獲得することは難しいですが、コンテンツ対策と内部対策が適切にできていると、被リンクを獲得できる可能性は高まるでしょう。
サイテーションを獲得することも大切であるため、SNSなどを活用して獲得するようにしましょう。
サイテーションとは、インターネット上で企業名やサイト名などが言及されることであり、口コミのようなものです。
ただの口コミですが、これが検索順位に影響する可能性もあり、被リンクよりも獲得しやすいため、対策を行うようにしましょう。
サイテーションを獲得するためには、SNSを活用する事がおすすめであり、トップページや商品ページなどのユーザーの目につきやすい位置にソーシャルメディアボタンを設置すると良いでしょう。
ECサイトをSEO対策する際には、いくつかの注意するべき点があるため、解説します。
重複コンテンツとは、ドメイン内、複数ドメインに跨って存在する他コンテンツと完全に同じ、またはよく似ているコンテンツのことを指します。
偽装や検索エンジンの結果を操作する意図がないと判断された重複コンテンツは、対処の原因にならないと言われています。
しかしながら、悪意のある重複コンテンツとGoogleの検索エンジンが判断した場合には、検索順位の低下や表示されないなどの対応を受ける事があるため、注意しましょう。
重複コンテンツを作成しなければ、そのような心配をする必要がなくなるため、確実にリスクを回避するためには、重複コンテンツを避けると良いでしょう。
特にECサイトであれば、サイズ違いや色違いの商品を別ページとして登録していたり、複数のECサイトに商品を掲載していると、無意識のうちに重複コンテンツを作成している可能性があります。
基本的には、悪意のない重複コンテンツと判断され、罰を受ける事がありませんが、一応注意しておきましょう。
ECサイトでは、売り切れの商品や入れ替え位に伴い、販売が終了してしまう商品もあります。
商品の販売を終了してしまうことは仕方のないことですが、その時の対策が重要であり、サイトを放置していると、Googleの評価を落としてしまう可能性があります。
よくある対処法としては、404エラーを表示したり、関連商品を紹介するという方法があります。
サイトの規模やサイトのメンテナンスに避ける時間などを判断して対応すると良いでしょう。
ECサイトでは、商品を購入するサイトであるため、顧客のクレジット番号などの個人情報も扱います。
そのため、サイトのセキュリティ対策は必要不可欠になってきます。
顧客の個人情報が流出してしまうことは絶対にあってはならないことであり、サイトの信用も大きく落としてしまうため、立て直すことは難しくなるでしょう。
高いセキュリティ性を実現させるためには、SSLが大切になってくるため、情報を保護する際は、SSL化させるようにしましょう。
SSLとは、「Secure Sockets Layer」の略であり、ネット上のデータ通信を暗号化することによって、セキュリティを高める仕組みのことです。
SSLが適用されている場合は、URLの先頭に「https」と表示され、適用されていないと「http」と表示されます。
Googleでは、SSLが適用されていないと、保護されていない通信と表示されるため、ユーザーも不安になってしまうでしょう。
SSL化していないとセキュリティが低いサイトであるため、サイトを利用する際の判断材料にもなります。
モバイルフレンドリーとは、スマートフォンのユーザーに向けたサイトの操作性などを最適化させる施策です。
近年、スマートフォンの普及率が急激に増えてきているため、モバイルフレンドリー対応していないサイトは使いにくく、離脱してしまうでしょう。
スマートフォンから気軽に買い物できるという便利さにハマって、これまでは買いに行っていたのに、ECサイトから購入するという人も増えてきています。
そのため、これからECサイトを作成しようと考えているのであれば、モバイルフレンドリー対応は必須でしょう。
Web業界10年以上の知見を持って、無料にてご相談へ対応いたします。
情報収集目的でも歓迎です。お気軽にご連絡ください。
LIGブログに掲載されました
