ページネーションの基本とUIUX(ユーザー体験向上)・SEO

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ページネーションの基本とUIUX(ユーザー体験向上)・SEO

ページネーションとは何か

ページネーションとは、ウェブサイトのコンテンツを分割し、複数のページに分散して表示する手法です。これにより、ユーザーはウェブページ上でコンテンツを順番に閲覧することができます。例えば、Eコマースサイトの商品リストや記事コンテンツ一覧リストのURLが該当します。

ユーザー体験(UX)とページネーションの関係

ユーザー体験(UX)は、ページネーションの設計において中心的な要素です。適切なページネーションは、情報を探しやすくし、使い勝手を向上させることで、ユーザーの満足度を高めることができます。また、コンテンツへのアクセス速度と閲覧のしやすさを改善することにもつながります。

良いページネーションのメリット

良いページネーションを設計することは、ユーザーが情報を効率的に見つける手助けをするだけでなく、ウェブサイトの滞在時間の増加やコンバージョン率の向上にも寄与します。その結果、直感的なナビゲーションを通じて全体的なユーザー体験を改善し、ウェブサイトの信頼性を高めることができます。

ページネーションの種類と特徴

伝統的な数字式ページネーション

伝統的な数字式ページネーションは、ウェブページの下部または上部にページ番号を列挙し、ユーザーが求めるページに直接飛べるようにする方式です。一覧性が高く、特定のページに素早く移動できるという利点があります。

無限スクロール

無限スクロールは、ユーザーがページの末尾に達すると次のコンテンツが自動でロードされるデザインパターンです。特にソーシャルメディアのフィードや画像ギャラリーで採用され、シームレスな閲覧体験を提供します。

ロードボタンを使用したページネーション

ロードボタンを使用するページネーションは、「もっと見る」や「次のページ」のようなボタンクリックで新しいコンテンツを表示する方式です。ユーザーがコントロールしやすく、意図的に追加のコンテンツをロードするまで待つことができます。

カーソルベースのページネーション

カーソルベースのページネーションは、特定のポインタ(カーソル)を使用して、次にロードするコンテンツを決定する方式です。APIを介したコンテンツの取得に適しており、特にWebアプリケーションで見られます。

各種類の長所と短所

数字式の長所と短所

数字式ページネーションの長所は、一覧性と直接アクセスのしやすさです。ユーザーは求めるページを予測しやすく、素早いナビゲーションが可能です。しかし、多数のページがある場合は、ページナンバリングが多くなりすぎて視認性が低下する可能性があります。

無限スクロールの長所と短所

無限スクロールの長所は、ストレスフリーな閲覧体験を提供することです。ユーザーが意識することなくコンテンツを消費できるため、エンゲージメントを高める効果があります。一方で、ページネーションと比べてSEOへの影響が考慮されるべきです。また、ページの戻りづらさや特定の位置をブックマークしにくいという短所もあります。

ロードボタンの長所と短所

「もっと見る」ボタンを使ったページネーションは、ユーザーの操作意志に基づいて追加コンテンツが表示されるため、自発的なエンゲージメントを促進できる利点があります。しかし、無限スクロールと同じく、検索エンジンの観点からはページネーション構造と比較して、ページの分割が適切に行われていないと評価されるリスクがあります。

カーソルベースの長所と短所

カーソルベースのページネーションは、APIを通じたデータ取得がスムーズであることが強みです。サーバー負荷を軽減し、ページ遷移なしでのデータ更新が可能です。しかし、UXの観点からはユーザーが現在の位置を把握しにくいという欠点があります。

ページネーションのデザイン要素

ページネーションにおける視認性

ページネーションの視認性はユーザビリティを高める上で重要です。明確で一貫性のあるデザインは、ユーザーがページネーションを容易に理解し、使用するために不可欠です。

ページネーションのレイアウト

ページネーションのレイアウトは、ウェブサイトの全体デザインと調和しながらも、ユーザーが確実に認識できるような位置に配置する必要があります。適切な余白と区別可能なスタイルが重要です。

ページネーションのボタンとリンク

ボタンやリンクはページネーションで最も触れられる要素であるため、クリックしやすく、かつ状態が明確に識別できるデザインが望ましいです。例えば、アクティブなページやホバー状態を視覚的に強調することで、操作性を向上させられます。

モバイルとデスクトップでのページネーション

モバイルデバイスでは画面スペースが限られているため、比較的シンプルなページネーションが好まれます。一方、デスクトップでは詳細なページナンバリングや直接移動が可能なデザインが有効です。デバイスに応じた適切なページネーションの形式を検討することが肝要です。

ページネーションのデザインパターン

ページネーションのデザインパターンは多岐にわたりますが、用途やユーザーの行動パターンを考慮して最適なものを選択することが重要です。統一感のあるデザインパターンを採用することで、ユーザビリティを確保できます。

ユーザビリティテストを通じたデザインの選定

ページネーションのデザインを決定する際は、ユーザビリティテストを実施することで、実際のユーザーの行動や好み、問題点を把握し、改善点を見つけることができます。ユーザビリティテストを通じて得られるフィードバックは、デザイン選定の重要な基準となります。

ページネーションデザインのベストプラクティス

ページ数の表示方法

ページ数の表示方法には、ユーザーが現在地を容易に把握できるような工夫が求められます。全ページ数を示し、現在どこにいるかを視覚的に強調することで、利便性を高められます。

現在位置の指示

現在位置の指示はユーザーにとっての目印となり、迷わず目的のコンテンツへアクセスするために重要です。アクティブなページは色やサイズを変え、目立たせる工夫を行いましょう。

前後移動の表現

前後のページへの移動は頻繁に使用される機能のため、直観的でわかりやすい表現が必要です。例えば、矢印のアイコンを使うことで、ユーザーにとってのナビゲーションが理解しやすくなります。

ページ選択とスキップリンク

ページ選択は、ユーザーが望むページに素早く移動するために直感的なインタラクションを提供すべきです。また、多数のページがある場合は、数ページを飛ばして移動できるスキップリンクが便利です。

ページネーションのアクセシビリティとSEO

なぜアクセシビリティが重要なのか

アクセシビリティは、すべてのユーザーがウェブサイトを快適に使用できるようにするために不可欠です。視覚障害を持つユーザーがスクリーンリーダーを使用する際にも、ページのナビゲーションがわかりやすくなければなりません。

ページネーションのアクセシビリティガイドライン

ウェブコンテンツのアクセシビリティを確保するために、WAI-ARIAやWeb Content Accessibility Guidelines (WCAG) などのアクセシビリティガイドラインが存在します。例えば、ページネーションコンポーネント内にaria-label属性を使用して、その役割を明確にすることが推奨されています。

SEOとページネーションの関係

SEOとページネーションは密接に関連しています。適切に構築されたページネーション構造は、検索エンジンがコンテンツをうまくインデックスし、ページランクを適切に割り当てるのに役立ちます。ページネーションにはrel=””next””とrel=””prev””のリンク属性を使用して、連続するコンテンツ間の関連性を示します。

SEOに優しいページネーションの設計

SEOに優れたページネーション設計では、Googlebotのクロールを効率化し、関連するキーワード最適化を行うことが重要です。また、canonicalタグやURLパラメータの適切な管理をすることで重複コンテンツの問題を避けることができます。

ケーススタディー: 良いページネーションの事例

ケーススタディー1:数字式と無限スクロールを組み合わせたハイブリッド方式

あるECサイトでは、商品リストのページネーションに数字式と無限スクロールを組み合わせたハイブリッド方式を採用しています。ユーザーはページナンバリングを利用して目的のページに直接アクセス可能であり、同時に商品を閲覧しながらさらにロードするオプションも提供されます。

ケーススタディー2:モバイルアプリにおけるジェスチャ操作連携

あるモバイルアプリでは、画面スペースを最大限に活用するために少数のページネーション表示方法に限定しています。ユーザーが複合的なジェスチャ操作に慣れていることから、スワイプによるページ遷移を優先し、ボタンでのページ移動は最小限にとどめてあります。

ケーススタディー3:無限スクロール方式と、特定投稿へのダイレクトリンクの組み合わせ

ソーシャルメディアプラットフォームでは、無限スクロール方式が珍しくありませんが、特定の投稿へのダイレクトリンク機能も提供することで、ナビゲーションの柔軟性を高めています。これにより、ユーザーはフィード内の無限のコンテンツを楽しみつつ、欲しい情報へ素早くアクセスすることが可能です。

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この記事の監修者

株式会社ブランディングワークス編集部

株式会社ブランディングワークス編集部

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