コラム

SEOとは?SEOの基礎知識やSEO対策具体例をプロが解説【初心者必見】

2022.6.3  2023.1.21
SEOとは?SEOの基礎知識やSEO対策具体例をプロが解説【初心者必見】

SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、ユーザーがネット上で検索をした際に表示される検索順位を上位に表示させることです。

SEO対策を適切に行うと、露出が増えサイトへの訪問者(PV数)の増加、申し込み数(CV数)の向上が見込めます。

本記事では、

  • SEOとは何か
  • SEOのメリット・デメリット
  • 具体的施策

を初心者の方にもわかりやすく解説しています。

この記事の目次

SEOとは検索順位をあげること

まずSEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略語です。

具体的には、検索エンジンをターゲットとして、自分のWebサイトの順位を上げたり、検索エンジン上での見た目を整えたりして、検索エンジンから多くの流入を確保することを指します。

その中でもGoogleは日本における主要な検索エンジンで、ほとんどのインターネットユーザーが利用しているといっても過言ではありません。そのため、SEO対策をするときは、Googleに向けて対策すると良いでしょう。

また、GoogleのSEO対策には他の検索エンジンでも有効です。Google以外で有名な検索エンジンにYahoo!があります。実はこちら、コアとなるアルゴリズムはGoogleと同じものを利用しているので、Googleに対するSEO対策を実施しておけばYahoo!でも通用します。そのため、GoogleへのSEO対策は、一つの検索エンジンに対するものではなく幅広く対応しています。

SEOのメリット・デメリット

SEOをWeb集客の中心として据えることについては、メリットだけでなく、デメリットも存在します。両方を把握したうえで、総合的な判断を下すようにしましょう。

《SEOのメリット》

  • 広告費を削減できる
  • 高い集客率
  • 資産になる

《SEOのデメリット》

  • 成果が確実ではない
  • 時間がかかる
  • Googleに依存する

SEOのメリット

広告費を削減できる

SEOのメリットとしては、広告費をかけなくても流入を獲得できることが挙げられます。時間さえかければ、お金をほとんど支払わなくてもSEOによる集客活動は実践できます。(正確には、Webサイトが大きくなればなるほどSEO作業の効率化のためにコストを投下することになるかと思いますが、理論的は無料で実施できる施策です。)
具体的には、普段検索をした際に2ページ目3ページ目まで探すことは少ないでしょう。言い換えればそれほど上位表示された記事はユーザーに見られるということとなり一定の流入を見込めることにつながります。

インターネット広告の弱点を補うSEO

インターネット広告の多く、特に検索連動型広告と呼ばれる広告は、クリック課金型であり、キーワードに応じてお金を払った分だけの流入が期待できます。しかし、人気の高いキーワードであれば、1クリックあたりにかかる費用も高くなり、費用を払わなくなると検索エンジンには上位表示されない状態になります。

そのため、広告が表示されている期間中にユーザーに購入などのアクションを起こさせたり、記憶に残させたりすることができなければ、わざわざかけた費用が無駄になってしまいます。

しかし、SEOを施策することで、検索エンジンの上位に自分のWebサイトを表示させられれば、ユーザーがいくら流入しても費用の支払いは発生しません。

また、検索エンジンの上位に表示されている状況であれば、たとえ商品を購入されなかった場合でも、別の機会で購入してもらえる可能性もあります。

つまり、短期的に見てすぐに流入を獲得したいならインターネット広告は非常に役に立つ集客手段ですが、長期的に見るとSEOによる集客の方が良いでしょう。

高い集客率

検索順位が上がればあがるほど、サイトへのアクセスが期待できるのもメリットの1つです。

seoClarity(SEOクラリティ)が公開している検索順位別クリック率データ(https://www.seoclarity.net/mobile-desktop-ctr-study-11302/)によると、1位のクリック率が13.94%。10位のクリック率が1.32%となっています。このことから、ユーザーが検索結果一覧からクリックするのは1位から順番です。

つまり、SEO対策が成功できればその分だけ集客率を望めます。

購買意欲の高いユーザーを集められる

AISASの法則というマーケティングにおいて、商品を認知してから購入するまでの行動をモデル化したものがあります。

  1. Attention(注意喚起)
  2. Interest(興味を持つ)
  3. Search(検索する)
  4. Action(購入する)
  5. Share(共有する)

というユーザーの購買活動の順番を示したものです。

ご覧の通り「検索する」という行動は、既に興味があるユーザーが起こすアクションです。つまり、検索エンジンに上位表示させることで、広告などで購買意欲が高まったユーザーを自分のサイトに誘導できます。

AISASの法則にのっとった効果的なキーワード選定

先に述べたような購買意欲が高いユーザーを狙い撃ちしてSEO対策を実施する際には、購買意欲が高いユーザーがどんなキーワードで検索をかけるかを考えてみるとよいでしょう。

例えば「口コミ」「申し込み」といったキーワードが含まれている複合キーワードは、一般的に流入後のコンバージョンが高いとされています。ただし、それだけに競合も強いキーワードになります。そんなときには、SEOツールを使用しましょう。関連キーワードの競合の強さを一覧で表示してくれるものもありますので、ツールをうまく活用して、穴場となるキーワードを探していくと効率的です。

資産になる

一般的なコンテンツであれば、広告による流入がなくなったタイミングでそのコンテンツはほとんど見られることがなくなってしまいます。しかし、SEO施策を施されて上位表示したコンテンツは、広告からの流入供給がなくても、上位表示されている限り自分のWebサイトに流入やコンバージョンを供給してくれるのがメリットです。

このようなコンテンツを積み上げていくことで、広告などの施策を打たなくても流入が見込めるため資産となります。

コンテンツ群そのものも資産になり得る

良質な記事を積み上げていけば、相対的に訪れたユーザーの満足度を高められます。「あのWebサイトに行くといつも良質な情報が見られるな」とユーザーに思ってもらえるコンテンツを意識しましょう。このようなユーザーが多く訪れている状況で購買を促すコンテンツを投入すれば、マネタイズにつながります。

資産としての価値を高めるためには、コンテンツを作りっぱなしにするのではなく、コンテンツ同士に内部リンクを貼ったり、情報が古くなっていれば加筆修正したりなどして過去のコンテンツもケアしてあげると良いでしょう。

SEOのデメリット

成果が確実ではない

SEOを実施する際は、Googleのアルゴリズムに沿って対応していくことになるのですが、G外部には仕組みが公表されていません。そのため、「こうすれば必ず上位表示を達成できる方策」というものはありません。ある程度手探りで行動することになります。つまり、100%上位表示できる方法がないので、手間をかけて作ったコンテンツが無駄になる場合もあります。

とはいえ、誰しもが確実に成果を出したいことでしょう。その場合は、SEOのみではなく、費用はかかりますが、流入が期待できる検索連動型広告などを活用することがおすすめです。また、検索連動型広告である程度のパフォーマンスが出ることを確認してからSEOに取り組むという方法もあります。

ノウハウは貯まる

インターネット上にはSEOに役立つ情報があふれていますし、Googleとしても良いコンテンツをインターネットユーザーに作ってもらうために、ガイドラインを充実させています。そのほかにも、自身でSEO対策をしていると、経験則からのノウハウが貯まります。こうした情報収集を欠かさず、自分なりに解釈してコンテンツに落とし込むことで、上位表示できる可能性が高まることでしょう。

また、コンテンツ政策を業者に外注する場合も、上述のような情報収集ができていれば、その業者がやっている施策が正しいのかどうなのかという判断材料にもなります。

時間がかかる

SEOは他のインターネット広告にくらべると、成果が出るために時間がかかる施策と言われています。主な理由は、検索エンジンがWebサイトを調査・分析するアルゴリズムに時間がかかるからです。

後ほど詳しく解説しますが、Googleにはクローラーと呼ばれる検索順位を決めるロボットのようなものが存在します。作ったばかりのコンテンツですと、クローラーに中々認知されない現象が起きるため、時間がかかってしまいます。

SEO施策を進めるにあたってやるべきことは多岐に渡ります。特に、SEO施策目的で記事を書くといったタスクに多くの時間を割く必要が出てくるでしょう。自社だけで処理ができるタスクの量は限られていますので、場合によっては外注を検討しても良いでしょう。

検索連動型広告とSEOはともに検索エンジンにアプローチするマーケティング手法ですが、かけたコスト(時間的・金銭的両方の意味です)の回収のされ方が大きく違います。検索連動型広告はコストをかければ即座に結果に返ってきます。対してSEOは無料で集客できる代わりに、すぐには上位表示されて流入が増えにくいという差があります。

 

Googleに依存することになる

現在の検索エンジンの市場はGoogle一強です。そのため、SEOだけに流入を頼っていると、Googleに依存することになってしまいます。理由は、Googleのアルゴリズムが変わってしまうと、今までの上位表示だった記事が上位ではなくなったり、アルゴリズムに合わせた記事へと変更する必要があるからです。

つまり、Googleのアルゴリズム次第で制作基準を都度変更するような依存となります。

Googleアルゴリズムによる影響を受ける

Googleは、年に数回大きなアルゴリズムのアップデートがあり、その度にWebサイトの順位は激しく入れ替わります。すると、今まで上位表示によって流入を見込んでいた記事からの集客が厳しくなります。

過去には、企業が軒並み検索順位を下げられてしまい、商売として成立しなくなったという話や個人ブログによるアフィリエイターの収益が激減してしまったなどの事例があるほどです。

これらの対処方法のおすすめは、検索エンジン以外の流入源を作っておくことです。

検索エンジン以外の流入源としては、代表的にSNSがあります。SNSは、Googleとは別の媒体のため、アルゴリズムの影響を受けません。そのため、仮にアップデートによって記事が上位表示されなくなったとしてもSNSからの流入が見込め、立て直すことができます。

検索順位は3つのステップで決まる

SEOは、ただ闇雲にコンテンツを提供すれば、上位表示ができるというわけではありません。
なぜなら、上記でご紹介したようなアルゴリズムなどによって検索順位が変わるからです。そのため、Googleの検索順位がどのように決まるのか、ルールを理解した上でのコンテンツ作成が必要です。では、どのようにして検索結果を表示させるのでしょうか?

今章では、検索エンジンの仕組みについて簡単に3つステップで解説します。

《検索順位を決める仕組み》

  1. クロール
  2. インデックス
  3. アルゴリズム

クロール

クロールとは、簡単に説明するとクローラーと呼ばれるロボットが、Webサイトの情報は何について書かれているのかなどを判断する行為のことです。

クローラーはインターネット上を縦横無尽に動き回り、まだ見ぬWebサイトがあればインデックス(後述で解説)に登録したり、更新がかかっていないかを解析します。Webサイトが検索結果に表示されるためには、クローラーにサイトを巡回してもらわないと始まらないため、情報を発信するための第一段階と言えるでしょう。

クローラーに正しくWebサイトをクロールしてもらうために

Webサイトを検索結果に表示させるためにはクローラーに認知してもらうことが必須となります。

具体例でいうと、

  • 内部リンクが貼られている
  • サイトマップがある
  • パンくずリストがある

などがあります。基本的には、ユーザー目線で、他のページへの導線がわかりやすくなっているかという観点で整備すれば、クローラーもスムーズにWebサイトを回遊してくれるでしょう。また、検索エンジンは、1つのコンテンツのみではなく、Webサイト全体でコンテンツの量・質を判断していますので、下層ページもおろそかにせず、クローラーに見つけてもらいやすい状態にしておきましょう。

 

インデックス

インデックスとは、検索エンジンがWebサイトを補足し、世界中に点在するWebサイトのひとつとしてインプットすることです。簡単に説明すると、上記で解説したクローラーがGoogleのWebページとして登録することをインデックスと言います。

Webサイトを補足するという活動は、クローラーによって実施されます。このため、まったく他のWebサイトからリンクが貼られていないという状況よりは、いくつかのリンクが貼られていて(大型で影響力があるWebサイトが望ましい)、SNSでもある程度シェアされている、というような状況が望ましい傾向にあります。

なお、インデックスされただけでは検索エンジンに表示されることは稀です。インデックスされた当初はそのコンテンツの評価はゼロに近いので、後述するアルゴリズムにうまく適用させることで評価を稼いでいく必要があります。

インデックスが正しくされないケース

コピペばかりのWebサイトや、内容が極端に薄いWebサイトは、クローラーがGoogle上に既にある記事と同じものと認識するため、インデックスがされない可能性があります。また、Googleは基本的にテキスト情報をコンテンツとして認識します。そのため、画像ばかりで構成されたWebサイトは「内容が薄いコンテンツ」と判断される場合もあり、注意が必要です。

もう一つ、Webサイト上に発生しているテクニカルな問題でインデックスがされないというケースも存在します。テクニカルな問題とは、robots.txtの設定を誤っていたり、リダイレクトのかけ方を誤っていたりといったケースです。「時間かけてWebサイトを作ったのに、まったくインデックスされなくて困っている…」という場合は、こちらのテクニカルな問題が壁になっている可能性があります。確認方法としては、Googleが提供しているGoogle Search Consoleというツールを使用します。

インデックスを人為的に操作する

Googleが自分のWebサイトをインデックスしてくれない場合、Google Search Console経由で、インデックス登録のリクエストを送ることで解決します。しかし、このリクエストを受けてインデックス登録するかどうかはGoogleが判断するため、必ずインデックス登録ができるとは限りません。

何度リクエストしてもインデックスされない場合は、コンテンツを見直してからリクエストすると良いでしょう。

ちなみに「このコンテンツは検索エンジンにはインデックスさせたくない」という場合は、noindexという設定をすることで、検索エンジンにインデックスされない状態にできます。特定のユーザーだけに開放したいコンテンツがある場合などに役に立ちます。

また、何らかの事情で同じようなコンテンツをWebサイト内に複数持つ必要があるというような場合も、片方のコンテンツをnoindex設定しておくことで、重複コンテンツ(カニバリズム)とみなされて評価を下げてしまうリスクを軽減することができます。

順位付け(アルゴリズム)

クロール、インデックスが終わったら、次にGoogleが行うのはアルゴリズムへの適用(順位付け)です。

この順位付けの要素にはさまざまなものがあり、日々アップデートされています。

例えば、

  • 検索キーワードとコンテンツの関連性
  • 外部の権威あるサイトからの被リンク

が挙げられます。最近では、訪れたユーザーがすぐに返ってしまうようなサイトやアフィリエイト広告がコンテンツの大半を占めていると評価が下がるなどアルゴリズム強化が目立ちます。

ブラックボックスにこだわりすぎない

これらの順位付けアルゴリズムに関わる要素は200以上あるとGoogleは発表しています。また、検索されたキーワードによってこの重みづけは異なってきますし、日々更新されていくものでもありますので、私たちGoogleの外部の人間(内部の人間でも完璧に把握している人はもしかするといないのかもしれません)がくっきりと全体像を把握するのは不可能と考えた方がよいでしょう。

SEO施策を実施するにあたって、こうしたアルゴリズムに関わる部分の情報を集めることは、上位表示を効率化するために重要なことです。しかし、上述の通りほとんどの情報は不確実なものであるということを頭に入れておいて、ある程度のところで見切りをつけてユーザーにとって良質なコンテンツを作ることに注力した方が良いでしょう。対策を意識しすぎてコンテンツやサービスの提供が遅れてしまっては本末転倒です。

SEOを実施する前の重要な考え方

Googleは、サイト運営者向けにガイドラインを公開しています。

 

ガイドラインの内容は

  • Googleの定める基本方針
  • コンテンツの評価基準
  • ペナルティ対象

などがあります。

 

SEOの施策に入る前に、ガイドラインの理解を深めておくことで、Googleの理想に近づけるため上位表示されるコンテンツ施策が作りやすくなります。

 

Googleが掲げる10の事実

Googleは、会社の理念として10の理念を掲げています。

これらの要素はSEOに大きく関係しているため大切な考え方ですので抑えておきましょう。

Googleが掲げる10の事実

ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。

遅いより速いほうがいい。

ウェブ上の民主主義は機能します。

情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。

悪事を働かなくてもお金は稼げる。

世の中にはまだまだ情報があふれている。

情報のニーズはすべての国境を越える。

スーツがなくても真剣に仕事はできる。

「すばらしい」では足りない。

引用:https://about.google/philosophy/

Googleが掲げる10の真実

 

E-A-T

  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

上記3つの頭文字をとってE-A-Tと言います。

 

E-A-Tは、近年のSEOで特に重要視されています。なぜなら、E-A-Tの無い情報はユーザーの不利益となるからです。

例えば、医師ではない方によって作られた薬の紹介した記事が上位表示されてしまうと、ユーザーが誤った情報を取得し、誤った処方をしてしまうなどの事態になりかねません。

 

そのため、E-A-Tがより充実したサイト、コンテンツでないと上位表示されるのは難しいでしょう。

 

YMYL(Your Money Your Life)

YMYL(Your Money Your Life)とは、お金や健康、法律などユーザーにとって生活と密接に関わるジャンルのことです。

 

Google「検索品質評価ガイドライン」に記載されているジャンル6つ

  • ショッピング、または金銭の取り引き
  • 金融情報
  • 医療情報
  • 法律情報
  • ニュース記事や国民に対する公式な情報
  • その他

 

YMYLは、SEOの中でもトップクラスに難易度が高く、他のジャンルに比べると検索順位が上がらないと言われています。理由は、メディアを読んだユーザーが記事の内容を実践したときに生死に関わる可能性が高いからです。

 

具体例でいうと、体調が優れないときに自分に合った市販薬を服用するためGoogleで調べたとします。記事で紹介している薬の種類や服用方法が誤っていたとしても、ユーザーは専門化ではないためわからず、記載内容の通りにするでしょう。そうすると、関係のない薬を服用して身体に何か影響を与えてしまったという事態になりかねません。

 

以上のような事態を防ぐため、よりユーザーの生活と密接に関わるYMYLにはSEO難易度が高いと言われています。実際にYMYL領域で上位表示されているサイトは、国が運営しているものや大手企業など、前章でご紹介したE-A-Tが充実しているサイトが多い傾向にあります。

 

それゆえに新規でメディアを立ち上げる場合やE-A-Tの担保があまり望めない個人サイトの場合は、運用開始時点でYMYLジャンルを避けた方が無難でしょう。

 

SEO対策【準備編】

上記では、SEOの仕組みについて抽象的にご紹介いたしました。
ここからは、反対にSEO対策の具体的な手順について、順を追って解説いたします。
まずは、基盤を整えるためにもツールの準備をしましょう。なぜなら、ツールがあれば集客に必要になる分析(定量化)ができるからです。定量化が可能になると、今後の施策がロジカルに基づいた運用ができます。

《ツールの種類》

  • Google公式ツール
  • 検索順位チェックツール
  • キーワード調査ツール
  • キーワード出現頻度チェックツール

Google公式ツール

SEOを実施するにあたり、最低限必要となるツールの紹介です。このほかにも、SEOを総合的にマネジメントしてくれる高機能な有料SEOツールも存在します。しかし、そのようなものに手を出す前に、まずは基本のツールを使って「自身のWebサイトに何が足りないのか?」「どうすれば改善できるのか?」を明確にしてからでないと無駄なツールを導入してしまう可能性があります。そのため、SEO対策をはじめる方は基本ツールを入口にすると良いでしょう。

Google Analytics

Google Analyticsは、あなたのサイトに訪れたユーザーが

  • どんなユーザーなのか?
  • どのページを見てくれていたのか?
  • どこからやってきたのか?

を調べられるツールです。

例えば、検索エンジンから訪れたユーザーが、SNSなどの他から訪れたユーザーと比べてコンバージョンを達成しているのか?を把握することで、SEO施策の質的な効果を測定できます。

もし上記の例で、検索エンジンから訪れたユーザーが他から訪れたユーザーと比べて直帰が多かったり、コンバージョンに結びつきにくいということがわかったら、SEOで狙っているキーワードを変えるなり、Webサイト側のコンテンツを見直すなりといった対応が必要です。

ユーザーのサイト上で行う回遊は、検索順位に影響しているといわれています。
そのため、定期的にoogle Analyticsをチェックしてパフォーマンスを確認するとよいでしょう。

Google Analyticsでは検索キーワードごとのパフォーマンスは確認できない

ちなみに、現在のGoogle Analyticsでは、流入検索キーワードごとのパフォーマンスを確認することはできません。Googleの検索エンジンから流入した、Yahoo!の広告エンジンから流入したという、ふわっとした粒度でしかわからないのです。

これは以前、GoogleやYahoo!で行われたプライバシー保護強化の影響で、検索キーワードの情報をリファラーとしてサイト側に渡さなくなったことが原因です。

検索キーワードごとの流入を知りたい方は、Google Analyticsではなく、次に紹介するGoogle Search Consoleを活用するようにしてください。

Google Search Console

Google Search Consoleは、検索エンジンであなたのWebサイトが表示されたキーワードの回数や流入、平均順位などを教えてくれます。検索エンジンからサイトへの流入の情報はGoogle Analyticsでは計測できなくなってしまったので、SEOをしっかりやる方は必然的にGoogle AnalyticsとGoogle Search Consoleの二本使いとなることでしょう。

Google Search Consoleの具体的な活用方法

導入後は、狙っているキーワードで自分のサイトが表示されているかどうか、流入があるかどうかを確認し、内容によって対策を考えます。

例えば、表示されているのに流入がないという場合は、検索エンジンに表示されているタイトルやメタディスクリプションが、ユーザーに刺さっていない可能性があります。

そのほかのGoogle Search Consoleが与えてくれる情報としては、サイトに検索順に影響を与えるようなエラーの有無であったり、サイトマップを登録して効率的にGoogleにサイト構造を伝え、インデックスしてもらいやすくしたりといった機能が挙げられます。

ここに挙げたのはあくまで一例で、他の機能も多岐にわたります。Google Search Consoleを見る癖をつけて、徐々に慣れていくようにしましょう。

検索順位チェックツール

SEOをやるにあたって、KPIのひとつとして検索順位が挙げられるでしょう。

検索順位について、検索エンジンで実際に検索してチェックすることも可能です。しかし、ロングテールキーワードを狙っているという場合など、何度も検索エンジンで検索作業をする必要があるので、時間がかかってしまいます。

このような手間を一掃できるのが検索順位チェックツールです。

GRC

検索順位チェックツールのおすすめの1つがGRCです。

GRCはSEOツールの中では珍しく、ダウンロードしてローカル環境で動くソフトウェアで、URLとキーワードの組を登録しておくと、自動的にWebの世界へ調査しにいき、自分のサイトの順位を出力してくれます。

狙っているキーワードが1つや2つなら他のツールでも支障はありませんが、SEOを本格的にやることになると、何百・何千のキーワードを扱うことも当たり前の状況になります。

そんな時に、起動して実行さえしておば、寝ていても自動で調査してくれるGRCは大変便利と言えるでしょう。

GRCは無料で利用することができますが、無料版だと登録できるURLやキーワードがかなり少なく、手動で調査するのと大差ない状態ですので、SEOの役に立てるのであれば有料版を利用することが前提となります。

GRC(SEOツールラボ):https://seopro.jp/grc/

Nobilista(ノビリスタ)|クラウド型SEO順位チェックツール

Nobilistaは検索順位チェックツールです。

IT製品比較サイトITreviewではAhrefsやSemrushと並び、High Performer賞を受賞しています。

▼SEOツール部門|ITreview Grid Award 2022 Summer
https://www.itreview.jp/award/2022_summer/seo-tools.html

Nobilista(ノビリスタ):https://co.nobilista.com/ja/

有料ツールの中に検索順位チェックツールが含まれていることも

また、検索順位チェックツールは、有料SEOツールにバンドルされている場合もあります。もしあなたが有料SEOツールを契約しているのであれば、そのツールの機能に検索順位チェック機能が含まれていないか確認するようにしましょう。

検索順位チェックツールの副次的な効果としては、Googleのアップデートに気付きやすいというものがあります。多くのキーワードで大幅に順位変動があったときはGoogleのアップデートと判断することができますので、他の競合サイトに比べて、早い段階で対策を打てます。

キーワード調査ツール

SEO対策で狙っていくキーワードは、大きく分けて

  • ビッグキーワード(「SEO」といった1単語のみで検索件数が多いもの)
  • ロングテールキーワード(「SEO ツール」といった単語の組合せ)

以上の2つがあります。ビッグキーワードは誰もが思いつくキーワードですが、それだけに競争が激しく、上位表示は容易ではありません。

そのため、ビッグキーワードに関連語を組み合わせたロングテールキーワードを狙っていく施策が有効です。このロングテールキーワードの発想に役立つのがキーワード調査ツールです。

また、「どのキーワードが競合が弱く参入しやすいか?」「このキーワードで上位表示をすればどの程度の流入が見込めるのか?」これらのことをまとめて調査できるツールも存在します。

Ubersuggest【無料~有料】

入力したキーワードについて掛け合わせキーワードを抽出、一覧表示してくれるサービスです。こちらのツールでは、「SEO難易度」という検索上位を狙えるかどうかが数値化されています。数値を見ることで参入するべきかどうかを定量的に判断できる点は、他のツールにはない強みでしょう。

また、特に便利なのはChrome拡張機能があること。この拡張機能をインストールすると、Googleの検索結果に各サイトのドメインオーソリティ(ドメインの強さ)や詳細な指標付きで関連キーワードを表示してくれるほか、Webサイトの閲覧中、流入しているキーワードや被リンクがどの程度ついているかを参照できます。

無料でも利用できるツールではありますが、調査回数や量に制限がありますので、しっかりSEO対策をしたいという方は有料プランへの加入をおすすめいたします。

Ubersuggest:https://app.neilpatel.com/ja/ubersuggest/

 

キーワード出現頻度チェックツール

SEOに強いコンテンツを作るためには、ターゲットとしているキーワードを、コンテンツのなかに適切な回数盛り込んでいく必要があります。これは、多すぎても少なすぎてもいけません。

具体的にどの程度が良いかというのは、そのコンテンツやキーワードによりけりなので一概にはいえませんが、増減させてみて検証してみるとよいでしょう。適切な比率が見つかれば、その比率になるようにコンテンツを調整していきます。

この際に、キーワードを1つ1つ手で数える代わりに、活躍するのがキーワード出現頻度チェックツール。URLと対象のキーワードをインプットするだけで、あなたのコンテンツに何回キーワードが使われているかをアウトプットしてくれます。

ohotuku.jp キーワード出現率チェック

キーワード出現頻度チェックツールとして有名なのは「ohotuku.jp」。上述の基本的な機能に加え、個数のほかに割合を表示するものや、目標のキーワード出現率を指定すると、それを満たすためにあと何回キーワードを追加すればよいか、などについても教えてくれます。

キーワード出現率チェック(ohotuku.jp):https://ohotuku.jp/keyword_ratio/

ohotuku,jpはWebブラウザからアクセスするだけで利用できる無料ツールです。

コンテンツSEOを推し進めるにあたっての力強い相棒として、是非ブックマークに登録しておきましょう。

SEO対策の種類【アルゴリズム理解】

検索エンジンのアルゴリズムの評価を受ける際のSEO施策は、大きく3つに分かれます。

  • 内部SEO
  • 外部SEO
  • コンテンツSEO

それぞれの理解を深めることで、検索順位の向上のみではなくコンバージョン数の貢献にも役立ちます。

内部SEO

 

  • 正しい文法で書かれているか
  • 表示速度は快適か
  • リンク切れなどを起こしていないか

これらは、Webサイト制作における基本的な事項で対策をすると、検索順位を決めるクローラーからの評価を受けやすくなります。同時に訪れたユーザーがより快適に使えるようになるため、検索順位の向上のほか、Webサイトを訪れたユーザーの満足度の向上にもつながります。

 

内部リンク・デッドリンクチェック

クローリングのところでも解説しましたが、クローラーがあなたのWebサイトを正しく回遊するために、内部リンクを整備することは非常に重要です。パンくずリスト、サイトマップなどをしっかりと実装し、クローラーがあなたのWebサイトの下層ページまでくまなくクロールできるように構築しましょう。

特に、デッドリンクがあると検索エンジンからの評価を落とすことにつながりますので、デッドリンクチェッカーを使って確実にチェックしておくようにしましょう。外部リンクをたくさん貼っているような記事の場合、自分のWebサイトで注意をしていてもいつのまにか外部サイトが閉鎖していたという事態もあるので、定期的なチェックをおすすめします。

リンク切れチェックツール(takotubo.jp):https://takotubo.jp/linkbreak_checker.php

sitemap.xmlを登録する

前章でお話した人間向けのサイトマップとは別に、Google Search Consoleから登録することで、クローラーに自分のサイトに存在するページ群をわかりやすく伝える手法があります。

XML形式で自分のサイトに存在するページを記述し、登録するのですが、一度登録しておくとそのURLを定期的にチェックしにきてくれるようになります。

ただし、sitemap.xmlそのものはページを追加するごとに追記していく必要があります。できれば、ページの追加と同時にこのsitemap.xmlも自動的に更新がかかるよう、システム化しておくと、手間が少ない運用ができるでしょう。

Webサイトの表示速度を高める

Googleが公式にPageSpeed InsightsというWebサイトの表示速度を計測するツールを提供していることからもわかるように、検索エンジンの上位表示において、表示速度は非常に大切な要素です。もちろん、表示速度の改善は訪れたユーザーの満足度にも直結します。ユーザーの満足度につながる要素は検索エンジンの上位表示にもつながると考えるのが、今後のSEO対策を考えていくうえでベターでしょう。

この表示速度ですが、気付かないうちに遅くなりがちですので、定期的な診断が必要です。よくある原因として、必要以上に重い画像を使っている、外部の重いAPIと通信しているといったものが挙げられます。Webサイトが重いと感じた時は、果たしてその要素は必要なのか?軽減することはできないか?という点をしっかり考えるようにしましょう。

PageSpeed Insightsでは特にモバイル版に注力

なお、PageSpeed Insightsでは、もう少しテクニカルなWebサイト表示速度改善案を提示してくれます。中にはかなり専門的なことを要求されるものもあり、ハードルは決して低いものではないのですが、エンジニアの手を借りるなどしてできるものから対応していきましょう。

PageSpeed Insightsは、PCとスマートフォンでそれぞれ評価してくれます。現在はスマートフォンの普及によって、検索エンジンもスマートフォンの表示をSEOの評価基準にいれています。そのため、PC・スマートフォンの両方に適した(レスポンシブ対応)サイト作りを心掛けましょう。

PageSpeed Insights:https://pagespeed.web.dev/

タグの扱いを適切に行う

SEOにおいて、HTMLタグの使い方も重要視されています。hタグやタイトルタグなどに狙っているキーワードを含めるのがSEO対策の第一歩です。また、hタグで順番通りの段階構造になっていないなどが起こると、内容の濃いコンテンツを作っても上位表示を狙うのが難しくなってしまいます。もちろん、ただタイトルタグにキーワードを含めるだけではなく、全体としてキーワードに関連したコンテンツを組み上げることが大切ですが、最低限の対応としてタイトルタグへキーワードを含めることを忘れないようにしましょう。

外部SEO

 

外部SEOは、他のサイトに自分のサイトのリンクを載せてもらう(被リンク)がカギを握ります。外部SEOに関しては、こちらから相手に営業をかけていくのがメインとなりますので、少々泥臭い作業に感じることもあるでしょう。
こちらでは、主に2つの外部SEO対策の方法をご紹介します。

 

SNSや他のブログでの営業

営業活動の1つがSNSでの投稿です。Twitterを例にすると、投稿そのものにWebサイトのリンクが貼れるため1つの宣伝となります。また、投稿を見て共感を得てくれたユーザーがシェアしてくれるため、拡散力に優れているのも特徴です。

その他の営業方法は、ブログにコメントを残したり、大きなメディアに寄稿したりといった営業活動があります。

ブログのコメントにURLを残しても被リンクとしての効果は薄いのですが(nofollowという被リンクを打ち消す記述がされていることが多いため)、ブログの管理者と関係性を高めることで、自分のサイトに訪れてもらってそのブログで紹介してもらうなど、人間同士のつながりによる宣伝効果が見込めます。寄稿に関しては、必然的にドメインの大きいメディアに対して行うため、執筆者情報の部分に自身のサイトを掲載するとドメイン向上が見込めます。

サテライトサイトの運営

サテライトサイトとは、自分のWebサイトに関連する内容のコンテンツを掲載したサブサイトで、メインサイトにリンクを供給することを目的としたサイトです。

被リンクの自作自演にあたるので、やらない方がよいという声も聞きますが価値のあるコンテンツを作り出すというのには変わりがないので、サテライトサイトがしっかりとしたコンテンツとして成立しているのであれば問題ないと考えています。

また、サテライトサイトと言わないまでもコーポレートサイトとオウンドメディアを分けて運営されている方は、それぞれにリンクを貼り合うだけでも少なからず効果が見込めるでしょう。

とはいえ、しっかりとしたコンテンツが盛り込まれたサテライトサイトを構築するのは、非常な工数がかかります。片手間でできるSEO対策ではありませんし、これらをやることで供給できるリンクの数も多くありません。そのため、ただリンクだけを供給する存在として運用するのは効率が悪いためおすすめはしません。

もしサテライトサイトの運用をおこなうのであれば、サテライトサイト自体もマネタイズするなどしてリンク供給元として以外の価値を持たせることを検討するのが良いかと思います。

コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、有益なコンテンツをサイトに積み上げてSEOの評価を上げることです。重要なポイントは、ユーザーが充実しているコンテンツと感じてもらえるかどうかです。

  • 読みやすい文章構成
  • 見やすい画像
  • 情報の網羅性

などが代表的にあります。

 

キーワード出現率の調整

特定のキーワードで上位表示を達成するためには、まずはあなたのコンテンツがそのキーワードに関連するコンテンツであることを検索エンジンに伝えてあげる必要があります。

そのひとつの方法としては、内部SEOでご紹介したタイトルタグやHタグにキーワードを加えるというアクションですが、それでも上位表示を実現できないというときは、キーワード出現率の調整を実施してみるといいでしょう。

基本的には今よりもキーワード出現率を高めるように調整していくことが調整の中心ですが、あまり高くしすぎても不自然な文章になりますので、狙っているキーワードで上位表示をしているサイトのキーワード出現率を参考に、適度に調整をおこなうようにしましょう。

キーワード出現率の調整には、前の項でご紹介した以下のツールがおすすめです。

キーワード出現率チェック(ohotuku.jp):https://ohotuku.jp/keyword_ratio/

不足しているコンテンツの追加

検索エンジンがコンテンツを評価するときの評価基準としては、そのコンテンツが入力されたキーワードと関連性があるかということのほかに、そのキーワードを入力した人が欲しがる情報がコンテンツ内に含まれているか(キーワードインテント:キーワード検索をした人の意図を満たしているか)という点もポイントです。

この点については、キーワード検索する人のキーワードインテントをしっかり考えるのも対策の1つではありますが、即効性が期待できるのは既にそのキーワードで上位表示しているページでどんなコンテンツを扱っているかを調査し、参考にすることです。なぜなら、既に上位表示されているということは、キーワードインテントを満たしたコンテンツが掲載されている可能性が高いからです。

とはいえ、参考にする際は、該当Webサイトのコピペにならないように注意が必要です。コピペサイトと判断されてしまうと、その時点でGoogleから評価を受けられません。そのため、コピペチェックツールなどを入稿前に使用してチェックしておきましょう。

SEO対策の注意点

前章まではSEO対策の種類や具体的な施策について解説をしました。

反対に、ここからはSEO対策の注意点をご紹介します。

SEO評価基準は、

  • ページ単体
  • サイト全体

の2つを評価されます。

例えば、評価の悪いページがサイト内に存在しているとサイト全体の評価も下がってしまい、内容が素晴らしい記事を執筆をしたとしても、サイトの評価が悪くなっているため上位表示されないという事態が起こりえます。

 

そのため、本章で紹介する注意点を避けながら評価が悪い方向へと傾かないようにしましょう。

 

《SEO対策の注意点》

  • 質の低いコンテンツの量産
  • 質の低いサイトからリンクを大量に貼る行為
  • コピペコンテンツ
  • 検索エンジンを騙すことを目的とした行為

 

質の低いコンテンツの量産

少し前のSEO対策では、同一ドメイン内にキーワードを含むページが多くインデックスされていれば、ドメイン全体としてのそのキーワードへの評価が高まるという考え方がありました。

実際に、コンテンツを大量にアップロードすることでキーワード対策ができてしまっていた時代が存在しました。ひどい場合だと、ワードサラダと呼ばれる文法的には正しくても意味のない文章を自動作成したコンテンツのみが掲載されたサイトがあったほどです。

しかし、Googleのアップデートによって、ワードサラダのような質の低いコンテンツを見分けられるようになりました。現在では、これらのようなコンテンツはドメイン上に存在するだけでSEO的に不利になるので注意しましょう。

質の低いサイトからリンクを大量に貼る行為

サテライトサイトの項でもお話ししましたが、質の低いコンテンツは自Webサイト内にあるだけでなく、被リンクを受けることでもマイナスとして作用する場合があります。

被リンクが重要ということで、過去には質の低いサテライトサイトを大量に作り、メインサイトの被リンクを掲載する手法がありました。しかし、被リンクというのはあくまで親和性の高いサイト同士が載せることで効果を発揮します。

そのため、現在ではリンクを掲載しているサイトの質も重要になります。ただ単に被リンクの数が多ければ評価されるわけではないことを覚えておきましょう。

コピペコンテンツ

他のサイトからコンテンツを拾ってきて自分のサイトのものであるかのように扱うコピペコンテンツ。著作権的にもNGであり、検索エンジンの評価としても最悪です。また、コピペコンテンツでなくても、意図せず自分のドメインの中に、似たコンテンツが出来上がってしまうケース(カニバリ)があります。この場合も、検索エンジンは重複コンテンツとして評価を下げる場合がありますので、一方にnoindexやcanonicalの記述を加えて、検索エンジンの評価対象外にしましょう。

コピペとは似て非になる、ほかのコンテンツを「引用」するというものがあります。こちらは、自分が新たな意見を出すために、他人のコンテンツを参照してもらう意味合いがありますのでペナルティにはなりません。

しかし、「引用とわかるようにする」「引用元にリンクを貼る」などのルールがありますので注意するようにしましょう。また、自分のコンテンツの割合に比べて引用が多い場合も注意が必要です。

検索エンジンを騙すことを目的とした行為

検索エンジンを騙す行為とは

  • ページ上の目立たない位置にキーワードを入れる
  • 背景色と同化するリンクを埋め込む

などです。検索エンジンが発達していなかった時代には、これらの施策をして上位表示された時代がありました。

しかし、検索エンジンの進化により、現在ではこれらの機械を騙すような行為も見破られてしまいます。そのため、検索エンジン(機械)がどう判断するかではなく、人間が見てどう感じるかという目線でコンテンツを作った方が、上位表示の近道となることを念頭にコンテンツ作成をしましょう。

困ったらSEO専門に頼る

SEOに行き詰ったら、専門としている企業に外注を出すのも一つの手です。しかし、SEOの事業者は正直ピンキリです。数も多いため、より良い施策をしてくれる事業者を見つけ出すのは難しいでしょう。そこで本章では、おすすめのSEO対策会社をご紹介します。

本記事で解説したSEOの知識を身に着けておくと、対策企業に任せきりにならず、スムーズにやりとりができます。

関東のSEO対策会社おすすめ

株式会社ブランディングワークス

弊社ブランディングワークスは、固定金額を売りにしたSEO施策を提供しています。SEOというと、長期的な施策が前提となるため、高額な料金を毎月長期間に渡って支払うような契約になりがちです。そんななか、弊社ブランディングワークスは、SEO作業を最適化し顧客に合わせるカスタマイズ仕様のサービスです。そのため、低リスクで始められる枠組みを構築しています。

株式会社ブランディングワークス:https://www.branding-works.jp/

サクラサクマーケティング株式会社

サクラサクマーケティングは、SEO施策を実施して16年という、非常に長いキャリアを誇る企業です。長年培った経験を活かしつつも、提出資料の簡素化やオンラインミーティングの活用などでコストカットが徹底しているため、低コストでサービスを受けられます。サクラサクマーケティングは、無料で利用できるSEOツールも一般公開していますので、ツールから導入してみても良いでしょう。

サクラサクマーケティング株式会社:https://www.sakurasaku-labo.jp/services/

ナイル株式会社

ナイル株式会社は、デジタルマーケティングおよび、その知見を活かして車のサブスクリプションサービスを手掛ける企業です。「Appliv」「カルモ」などの有名メディアもこちらの企業が担当しています。デジタルマーケティングの中でもSEOに強く、大手企業を中心に受注、実績を挙げています。

ナイル株式会社:https://www.seohacks.net/

関西のSEO対策会社おすすめ

S&Eパートナーズ株式会社

S&Eパートナーズは、SEO対策のみではなくサイト制作からSEO対策まで一貫して担当しているのが特徴です。制作実績も豊富で、多種多様な業態・規模のクライアントを担当しているため、ジャンルによってメディアを伸ばせないという可能性は低いでしょう。アフターサポートも充実していて、ドメイン移管やバックアップなど必要な分だけのサポートを選択できます。

S&Eパートナーズ株式会社:https://homepage-best.jp/

株式会社バリューエージェント

バリューエージェントは、SEOはもちろんのこと、リスティング広告などWebマーケティン全般を強みとした企業です。そのためコンサルを発注した場合、SEOで伸ばす以外のノウハウまでも吸収できます。

株式会社バリューエージェント:https://valueagent.co.jp/

株式会社クロスウォーク

クロスウォークのSEO対策は、プランに特徴があります。完全成果報酬型SEO料金プランという名目で、検索エンジン10位以内にランクインした日数のみを月額料金から日割り計算分を差し引きます。そのため、費用を無駄にせず長期的に対策を行ってくれます。

株式会社クロスウォーク:https://crosswalk.co.jp/

SEOの仕組みを理解して着実に進めよう

SEO対策を進めるにあたって、遂行するべきタスクは無数にあります。やり方はひとつではありません。また、アップデートによって今までの施策が通用しなくなることもあるでしょう。

そんなときに重要になってくるのが、SEOの仕組みをしっかり理解しておくことです。SEOは何のためにやっていて、どのようにすれば検索エンジンの評価を得ることができるか。質の高いコンテンツを作るためにはどのようなところに気を付ければいいか。SEO施策を実施するにあたって最低限気を付けないといけないペナルティはどんなものか。このような基本的かつ本質的な仕組みを理解していれば、再度構築していくことも可能です。場合によっては、タスクの一部を外注化することで、より効率的な体制を組み上げていくこともできるでしょう。

SEO対策で必要になるタスクは地道なものが多いですが、あなたの手腕でうまく回して、上位表示・流入増、ひいては顧客獲得や満足度上昇を目指しましょう。

 

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この記事の監修者

株式会社ブランディングワークス編集部

株式会社ブランディングワークス編集部

SEO対策・コンテンツマーケティングの支援事業者。SEO支援を中心に、伴うWeb制作修正やコンテンツ制作まで一気通貫した支援を実施。実績のあるパートナー会社と連携してその他Webマーケティング(広告運用・SNS・メディアのマネタイズetc.)も幅広くカバーし、戦略立案から実行までを総合的に支援も可能。

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