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「キャッシュフロー」とは、ある期間、会社においてどれだけの現金が流入し、どれだけの現金が流出したかという“お金の流れ”を意味します。
入ってくる現金を「キャッシュイン」、出ていく現金を「キャッシュアウト」と呼び、キャッシュフローはキャッシュインからキャッシュアウトを差し引いて、手元にどれだけの現金が残っているかを可視化するための指標です。
キャッシュは「現金」を意味します。現金の流れや、一時点でどれだけ現金を保有しているかを把握することも、資金繰りの点から非常に重要視しなければいけません。また、キャッシュは現金や預金はもちろん、換金性が高くかつ換金できる金額がおおよそ分かっている資産も含まれます
フローは「流れ」を意味し、ある一時点で保有している量を意味します。
現金がなければ会社の営業活動を行うことはできませんが、取引上では売掛金や買掛金が生じます。商品を買った、売ったという取引があっても実際の代金はまとめて月末に振り込みをするといったもの。つまり、商品を取引先に売った場合、損益計算書では「売上」にあがりますが、現金は会社に入っていないというズレが生じるという訳です。
このズレを把握する書類を「キャッシュフロー計算書」と呼びます。損益計算書や貸借対照表で追うことができないお金の流れを補うものこそ、キャッシュフロー計算書の重要な役割です。
手元の現金をきちんと把握するキャッシュフローができていなと、損益計算書上では利益が出ていて黒字経営であるにも関わらず、支払いや返済に充てる現金が足りなくなって倒産に陥ってしまうこともあり得ます。まとめると以下の通りです。
経費の増加などで資金がショートすれば倒産のリスクがあります。その点、キャッシュフロー計算書によって資金繰りを予測可能なのでそのリスクを減らせます。
売上債権の回収率や貸倒れの状況を把握できるので、仮に状況が悪い場合でも、早期の現金化によって対策を講じることができます。
キャッシュフロー計算書により資金繰りが改善されれば、金融機関からの資金調達もスムーズになります。
キャッシュフローには以下の4つの種類があります。
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