レピュテーションリスクとは

レピュテーションリスクとは

レピュテーションリスクとは、企業に関するネガティブな評価が拡散された結果、企業の信用やブランド価値が低下し、損失を被ってしまうリスクのことです。

評判リスクや風評リスクとも言われており、具体的にはアルバイトが悪ふざけをした動画をSNSで配信するなどバイトテロとも呼ばれるものになります。

アルバイトの悪ふざけですが、それがSNSで拡散され、企業に対するネガティブなイメージを消費者が持ち、収益が減ってしまい事業停止に追い込まれてしまうことも出てきてしまっています。

SNSの普及に伴い、企業もレピュテーションリスクへの注目が高まっています。

レピュテーションリスクの3つの原因

レピュテーションリスクが生じる原因は、

・写真の不祥事

・消費者の評判

・企業の法令違反

以上になります。

1つずつ詳しく解説します。

社員による不祥事

不祥事を起こしたのが社員ではなくアルバイトや派遣社員でも不祥事が起こってしまうと雇用主である企業が責任を負わなくてはいけなくなります。

顧客情報の流出などの社外だけでなく、社内のパワハラやセクハラなどの内部での不祥事もこれにあたります。

消費者の評判

SNSが普及したことで口コミが多くの人の目に止まるようになりました。

そのため、対応がよくないや受付の人が無愛想などの評価はInstagramやTwitterなどで悪評として拡散されてしまい、企業の信用を落としてしまいます。

社内や社外のコンプライアンスを徹底していてもエンドユーザーとの関わり方が適切で亡くなってしまうとリスクに繋がってしまいます。

企業の法令違反

企業そのものがコンプライアンスを遵守していないとレピュテーションリスクが起こってしまいます。

企業そのものが会計や税務、労務上の法令に違反していることが発覚することで企業のイメージが悪くなってしまうことは明らかです。

また、産地を偽装するなどの行為も公に出てしまうと企業の信用も落ちてしまいます。

レピュテーションリスクによる3つの損失

レピュテーションリスクによる損失は

・収益の損失

・コスト増大による損失

・行政手続きに関する損失

以上の3つになります。

１つずつ詳しく解説していきます。

収益の損失

企業の信用が落ちてしまうことで企業全体の収益が落ちてしまいます。

過去にはアルバイトが悪ふざけの動画をネットにアップしたことでフランチャイズ店舗が破産に追い込まれるという事例もあります。

評判だと軽く見てしまいがちですがその評判を元に消費者や取引先は既存のサービスを継続するかの判断をするので悪い評判が多くなってしまうことで企業の価値や収益が損失してしまうことに繋がります。

コスト増大による損失

何かの不祥事や不始末が原因でレピュテーションリスクが顕在化してしまいます。

こうなってしまうと多額の損害賠償を請求されることも少なくありません。

また、信用回復のために広告や宣伝を行ったり、コンプライアンスに違反していないかを確認するために専門家に確認するなど多くのコストが発生してしまいます。

レピュテーションリスクが顕在化したことで収益が落ちてしまっている状態で信用回復のためにさらなるコストが必要になります。

行政手続きに関する損失

不祥事の事実によっては刑事罰や業務停止命令など行政処分の対象となることがあります。

消費者は行政処分などの出来事には過敏に反応してしまうため、一度行政処分の対象となってしまうと簡単に信頼を回復することができなくなってしまいます。

信頼を回復するために広告などを打ち出し、コストが増えている上に信頼回復までに時間がかかってしまい、かかった時間分損をしてしまうことになります。