「パララックス」をうまく活用して魅力的なサイト制作を!パララックスの基礎知識やメリット・デメリットを解説

「パララックス」をうまく活用して魅力的なサイト制作を!パララックスの基礎知識やメリット・デメリットを解説

新規のWebサイト制作や、既存のホームページをリニューアルする際、それぞれの目的を軸にしたページやコンテンツ制作、画像や動画、サイト全体のデザインなどにこだわるものです。

そのとき、「かっこよくおしゃれなサイトにしたい」、「アニメーションを使って目を留めてもらえる仕組みを作りたい」、「サイトに動きをつけて今どきのサイトにしたい」、「アニメーションや動画などで訴求力を高めたい」など、様々な構想・理想を抱いている方も多いでしょう。

そうしたときに用いられるのが、Webデザインのトレンドとして10年前ほどから使用されている「パララックス」という表現技法です。現在もこのパララックスを取り入れているサイトは多く、活用方法次第でWebユーザーを魅了する可能性をたくさん秘めており、現在も多くのWeb制作現場で検討されています。

しかし、パララックスは上手く活用しなければかえって逆効果となる場合もあります。そうなっては本末転倒。そこで本記事では、パララックスの基礎知識から、取り入れるメリット・デメリット(注意点)まで徹底解説していきます!

特にこれからパララックスをWeb制作に活用したいとお考えの方に、少しでも参考になれば嬉しいです。ぜひ最後までご覧ください。

パララックスとは?

「パララックス」は直訳すると「視差」という意味で、Web業界では「視差効果」という意味合いを持ちます。Webデザインにおけるパララックスは、スクロールなどの動作に応じて、様々な要素が動いたり、アニメーションをつけたりすることで、

・立体感や奥行き(遠近感)を演出する

・フェード・拡大縮小・回転などの視覚的エフェクトを演出する

というように、Webサイトに“動き”をつけるというような表現方法のひとつです。

ネット社会の現代、WebやSNSなど情報を得る手段もさまざまで、短時間しか人の注意を引くことができないと言われています。だからこそ、Webサイトに訪れた限られた時間の中で記憶に残るものを提供しなければならず、そこで用いられるデザインテクニックとして挙げられるのがこのパララックスでもあります。

動きがつくことで、目を引くような仕掛けを作ったり、興味を引く・訴求力の高いコンテンツを作ったりすることができるなど、サイトへの訪問者を引き込む効果に期待できます。

 

パララックスを活用するメリット・デメリット

パララックスはうまく活用すればたくさんのメリットがありますが、反対に使い方を間違えると逆効果になる場合も…。実際にどんなメリットをもたらしてくれるのか、また、どんなデメリットがあり、どんなことに注意すべきかを説明していきます。

パララックスのメリット

まずは、パララックスをWebサイトに取り入れる「メリット」からご紹介します。

おしゃれで、先進的・近代的なデザインが可能

やはりパララックスの最も大きなメリットとも言えるのが、「デザイン性の高さ」です。最近の傾向として、Webサイトは必要な情報が載っているだけでOK、というわけではありません。Webサイトを通して他社との差別化を示すことや、時代に合わせて前進しているという先進的な企業イメージを与えることも重要な要素のひとつです。

そこで、パララックスを活用してWebサイトに動きをつけることで、訪問者に対しておしゃれで先進的、近代的なイメージを与えることができます。また、文字だけでなく写真やイラスト、アニメーションなどを組み合わせて企業やサービスのアピール・伝えたいことを強く印象付けることもできるので、結果的に視覚的な訴求力も高まります。

ページにストーリーを持たせた情報の伝え方ができる

スクロールをするとコンテンツが出てくる手法では、スクロールするごとに異なる様々な情報を表示させることが可能です。そのため例えば、企業の歴史や、商品・サービスの開発・感性に至るまでのストーリーなどを、パララックスを用いて演出することによって、ユーザーを引き込みやすくなります。

また、商品の使い方やサービスの説明など、伝えるときに順序が重要になる情報も、順序だてて内容を表示させることができるので、そうした場合にはパララックス表現がとても最適です。

こうしたストーリー性を持たせて、情報をより分かりやすく伝わりやすくする効果だけでなく、スクロールすることで動く情報が、ユーザーの操作性をよりワクワクしたものに、そして連続して展開される情報がユーザーの感覚を刺激!そうすることで、「次を見たい!」というユーザーのモチベーションを高め、結果的に多くの情報を閲覧してもらえるきっかけづくりとしても効果を発揮します。文字だけがつらつらと記載されているページよりも圧倒的にユーザーを引き込み、記憶に残る魅力的なサイト作りに繋がります。

ユーザーに能動的にスクロールしてもらえる

1つ前の項目でも少し触れましたが、スクロールと同時にコンテンツが動いたり現れたりすると、ユーザーが「次も見たい」と、興味を持ってもらいやすくなります。“次は何が出てくるのかな?”と思わせることでユーザーが能動的にスクロールしやすくなる環境を作ることができます。

勝手に再生される動画とは異なり、自分の操作で画面を動かしたり、好きなペースで読み進めていくことができたりするので、ユーザーからすれば心地よいと感じられ、滞在率アップにもつながります。このスクロールというシンプルな操作だけで視覚効果を楽しませながら、結果的に伝えたい多くの情報をユーザーに目にしてもらえるというのは大きなメリットと言えるでしょう。

パララックスのデメリット

何においても新しい試みを行う際には、デメリットや注意点も必ず確認しておくことが大切です。どんなデメリットがあるのか、すでに導入すると決めている場合もしっかりチェックしておきましょう。

 

ページの表示速度が遅くなってしまう

パララックスを導入するときには、基本的に「JavaScript(ジャバスクリプト) ※」と呼ばれるプログラミング言語を使用します。ページを表示させる際、JavaScriptの処理のために時間がかかるため、パララックスを取り入れない場合に比べるとページの表示速度が遅くなってしまうことがあります。あまりに表示速度が遅いと、ユーザーがそのページやサイトから離脱する可能性もあるため注意が必要です。

また、もう一つ注意すべきことがあり、それは“SEO的にどうなのか”という点です。というのも、サイトの表示速度が遅くなることについて、ユーザーだけでなく、Googleも良しとしていないからです。あまりに遅ければ検索結果の順位にも大きな影響を与えることは言うまでもありません。

ページ表示速度の対策としては、表示するまであまりに時間がかかるものは取り入れない、どうしてもの場合はページを読み込み中であることをお知らせするローディング画面を入れる、といったことが挙げられます。このように、できるだけ離脱リスクを減らす対策を行っておけば、デメリットも補い、パララックスを有効活用できるでしょう。

パララックスは、うまく使ってユーザーに魅力的でプラスの印象を与えられる一方で、表示速度が遅いというマイナスな印象を与えてしまう可能性があることも同時に頭に入れておきましょう。

※「JavaScript」とは…ブラウザを「動かす」ためのプログラム言語のことで、サイト上でポップアップ画面を表示させたり、カルーセルを動かすとメニューがでてきたり、画像拡大やアニメーションなどを機能させることができます。こうした、ブラウザが「動く」ために指示を出しているプログラミング言語のことをJavaScriptと言います。

レスポンシブ対応にコストがかかる

近年、Web制作でマストとも言えるほど多くのサイトが取り入れているのが、レスポンシブデザインです。従来多かったパソコンからの閲覧に加えて、ネット社会の近年は、検索ユーザーの使用デバイスがスマートフォンやタブレットなど、画面サイズの異なるデバイスに変化しました。そのため、ユーザーが使用するデバイスの画面サイズに応じて表示を最適化するレスポンシブデザインが必須となりつつあります。

一般的なWebサイトであれば、レスポンシブデザインの技術を使えばどのデバイスでも同じHTMLやCSSを使用できるのですが、パララックスの場合は表示させる端末ごとにアニメーションを変えなければなりません。その分、パララックスのアニメーションをPCとスマホの両方を考える必要があるため、制作はもちろん対応させるまでに時間、コストがかかるということは想定しておきましょう。

対策としては、スマホ対応には難しいアニメーションをつけない、PCと合わせるなどが挙げられるでしょう。

ユーザーがマイナスに感じる可能性もある

ユーザーによっては、パララックスが好まれない、マイナスに感じられることもあります。例えば、コンテンツを動かしている間にスクロールができなかったり、複雑過ぎてコンテンツやメニューがどこにあるか見つけにくかったり、どこのボタンを押していいのか、何を見ていいのかと混乱したりすることも考えられます。

過度なパララックスの使用は、ユーザーの行動を妨げる可能性があるので、特にWebサイトに慣れていない年齢層などがターゲットのサイトの場合には敬遠されないよう、複雑なアニメーションは使わない、操作性を大事にするなど、パララックスの活用方法を必ず検討しましょう。

 

パララックスを取り入れる際の注意点

ここまでで紹介してきたパララックスのメリットやデメリットを踏まえたうえで、実際にパララックスを取り入れたサイトを作る際に注意すべき点について、以下にまとめていきます。

データ量を多くしすぎない

デメリットのところでもお話ししましたが、パララックスはJavaScriptを用いることでページの表示速度が遅くなってしまうことをお伝えしました。それに加えて、パララックスによる効果を求めすぎて、画像やアニメーションなどのデータを多く使用してしまうとさらにサイトが重くなり表示速度が遅くなる可能性もあります。それが結果的にユーザーの早期離脱にもつながってしまうため、パララックスによる効果とデータ量のバランスを考えながらサイト設計をしていきましょう。

情報を載せすぎない

アピールしたい、伝えたい情報がたくさんあるからといって、情報を詰め込みすぎてしまうと、一番伝えたいことが埋もれてしまい、結果的に何をアピールしたいのか分からないサイトになってしまいます。そのため、事前に何を目立たせたいのかを明確にし、どんな順番で、どの情報をどれだけ伝えるのかを準備しておきましょう。

全てのページで使うことは避ける

有効活用する方法として、“適度に取り入れる”というのが挙げられます。裏を返せば、サイト内の全てのページでパララックスを使わない、ということです。すべてのページで使ってしまうとせっかくの動き・新鮮さが欠けてしまったり、ユーザーに疲労感を与えてしまったりする可能性があります。効果を最大限に活かすためにも、パララックスは「限定的に」使用することを心掛けましょう。

そもそもパララックスが適しているサイトなのかを検討する

サイトのターゲットの年齢層が高い(ネットそのものや操作に慣れていない年齢層等)など、サイトを閲覧するユーザー層によっては、動きがある複雑なものより静的でシンプルなサイトのほうが好まれる場合ももちろんあるかと思います。そのため、サイト制作(リニューアル)の目的を改めて明確にし、見た目や流行りだけで取り入れようとしていないか?自社のサイトにパララックスを取り入れることが本当に有効なのか?という点は事前に検討しておきましょう。

 

パララックスをうまく活用しよう!

本記事ではパララックスについて、メリットやデメリット・取り入れる際の注意点をご紹介してきました。パララックスはWebサイトにアニメーションや動きをつけることで、ユーザーの興味を惹き付け、コンテンツの訴求力をあげることができる有効なデザインの表現方法です。

商品の説明やサービス紹介といったストーリーが感じられるような演出が必要なページや、アピールしたい情報を目立たせたい場合などには、視覚的に訴えられる・記憶に残るパララックスを取り入れることが適していると言えるでしょう。

サイトに動きをつけてオシャレでかっこいいイメージを持たせ、ユーザーの興味を惹いたり、訴求力をアップさせたりできるとあって、今では取り入れている企業が多いものの、ただ「かっこいいから」、ただ「おしゃれで今どきっぽいから」とデザイン性だけで考えるのはちょっと危険。デメリットや注意点をしっかり把握したうえで、どのページにどのように取り入れるのか念入りに検討し、魅力的なサイトづくりにパララックスをうまく活用しましょう。この記事が少しでも参考になれば幸いです。

 

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この記事の監修者

株式会社ブランディングワークス編集部

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