ADHDの方は、仕事を探すときに不安を感じてしまうことがあるのではないでしょうか。面接まで進めないのではないか、面接できても特性のことを批判されるのではないか、採用されても続けられるのかどうか…。
そんなとき転職成功と定着に向けてサポートしてくれるのが転職エージェントです。この記事ではADHDの方におすすめの、オープン就労向けの障害者/障がい者特化型の転職エージェントと、クローズ就労でも利用できる総合型を中心とした転職エージェントの両方を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
なおこれ以降「障がい(障害)」の表記は、「障がい(障害)」を中心に、ほかの単語と結びついている場合は慣例などを参考に使い分けます。
Contents
- 1 ADHDの方におすすめの特化型転職エージェント12選
- 1.1 LITALICO仕事ナビは定番で求人も多く使いやすい
- 1.2 かべなし求人ナビ(旧:デイゴー求人ナビ)は就労移行支援や就労継続支援も確認できる
- 1.3 dodaチャレンジは幅広い求人を扱っておりサポートにも配慮あり
- 1.4 ランスタッドチャレンジドは職歴があってよい条件希望の人におすすめ
- 1.5 atGPエージェントはスカウトサービスもあり
- 1.6 マイナビパートナーズ紹介は特例子会社ならではのアドバイスを企業・求職者に提供
- 1.7 障害者雇用バンクはとくに20代・30代向け求人に強みあり
- 1.8 アビリティスタッフィングは精神障害者/障がい者に特化しておりフォローも手厚い
- 1.9 エージェント・サーナは業界トップクラスの求人数で非公開求人が85%
- 1.10 DIエージェントは希望に合わせて求人を新規開拓してくれる
- 1.11 サーチコアは事務系・IT系特化のサイト/エージェント一体型で年収400万円以上も狙える
- 1.12 LHH転職エージェント Social Partnersはステップアップ転職や年収アップに強みあり
- 2 ADHDの方におすすめの転職エージェント5選
- 3 転職エージェントと転職サイトの違いを確認
- 4 状態によっては就労移行支援サービスも検討する
- 5 オープン就労/クローズ就労とグレーゾーンの転職活動
- 6 ADHDの方向け転職エージェント選びのポイント
- 7 ADHDの方が転職エージェントを利用するメリット
- 8 効果的に転職エージェントを活用する方法
- 9 ADHDの方が転職エージェントを利用するときの注意点
- 10 転職エージェントには期待しすぎないことが大切
- 11 転職サイトにもメリットがある
- 12 ADHDの方におすすめの特化型転職サイト4選
- 13 ADHDの方の仕事探しのポイント
- 14 ADHDとは?改めて確認
- 15 ADHDの方が仕事で困りやすい特徴
- 16 ADHDの方が企業に求めたい配慮
- 17 ADHDで転職を繰り返すのを避けるためには?
- 18 適職を探すための手順
- 19 面接ではADHDを上手に伝える
- 20 ADHDの方に向いている職業
- 21 転職エージェント利用の流れ
- 22 ADHDの方が転職相談できるところ
- 23 ADHDの方も転職エージェントを賢く利用しよう
ADHDの方におすすめの特化型転職エージェント12選
では、早速ADHDの方におすすめの転職エージェントのうち、障害者/障がい者特化型について解説します。次の12のサービスをご紹介します。
- LITALICO仕事ナビ
- かべなし求人ナビ(旧:デイゴー求人ナビ)
- dodaチャレンジ
- ランスタッドチャレンジド
- at GPエージェント
- マイナビパートナーズ紹介
- 障害者/障がい者雇用バンク
- アビリティスタッフィング
- エージェント・サーナ
- DIエージェント
- サーチコア
- LHH転職エージェント Social Partners
いずれもADHDであることを伝えたうえで転職活動ができるサービスです。順に見ていきましょう。
LITALICO仕事ナビは定番で求人も多く使いやすい
「LITARICO仕事ナビ」は、就労移行支援事務所も運営しているリタリコによる転職エージェントです。
障がい(障害)のある方向けの転職エージェントとしては定番です。サイトの作りも、障がい(障害)のある方が自分に合わせた検索がしやすいようになっています。
エリアはどうしても東京が多くなってしまいますが、クリエイティブ系やIT・エンジニア系などADHDの人に適した求人も扱っています。
そのほか就労移行支援施設や就労継続支援A型/B型の施設の検索も可能です。コラムによる情報発信も充実しており、情報収集にも役立つでしょう。
- LITARICO仕事ナビのおすすめポイント
- 障がい(障害)のある方が自分に合わせた検索がしやすいサイト
- クリエイティブ系やIT・エンジニア系などADHDの人に適した求人を扱っている
- 就労移行支援施設や就労継続支援A型/B型の施設の検索も可能
基本データ
LITARICO仕事ナビ | |
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公開求人数 | 4,268件(2025年9月16日現在) |
提供サービス | 書類添削、面接対策 |
拠点 | 東京 |
URL | https://snabi.jp/ |
口コミ・評判
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かべなし求人ナビ(旧:デイゴー求人ナビ)は就労移行支援や就労継続支援も確認できる
「かべなし求人ナビ(旧:デイゴー求人ナビ)」は、障害者/障がい者向けの転職支援サービスです。介護・医療系の人材サービスを展開する株式会社エス・エム・エスが運営しています。
「フレックスあり」「マルチタスクへの配慮」といった、ADHDの人への配慮がある案件を検索可能。求人検索と応募では、キャリアプランナーに相談することができます。案件は東京中心ですが、全国に対応。地方在住で求人が見つからなかった場合も、定期的にチェックするとよいでしょう。
障害者/障がい者枠での転職向け求人のほか、就労移行支援施設や就労継続支援A型・B型も調べることが可能です。
- かべなし求人ナビ(旧:デイゴー求人ナビ)ナビのおすすめポイント
- ADHDの人への配慮がある案件を検索可能
- 求人検索と応募では、キャリアプランナーに相談することができる
- 案件は東京中心だが、全国に対応
基本データ
かべなし求人ナビ(旧:デイゴー求人ナビ) | |
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公開求人数 | 257件(2025年9月16日現在) |
提供サービス | キャリアプランナー相談 |
拠点 | 東京 |
URL | https://dei-go.com/ |
口コミ・評判
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dodaチャレンジは幅広い求人を扱っておりサポートにも配慮あり
「dodaチャレンジ」は、転職エージェント「doda」の障害者/障がい者特化型のサービスです。人材サービス最大手の1つパーソルグループによる運営です。
障害者/障がい者枠のハイキャリア向けの求人も扱っており、求人の幅が広いのが特長です。大手企業や正社員の求人も多数保有しています。ADHDの方におすすめのエンジニア系や在宅の求人もあります。
そのほか個別のサポートが充実。障害者/障がい者採用の専門的な知識や情報を持った専任のキャリアアドバイザーが在籍しており、パーソナリティも考慮した提案が受けられます。
- dodaチャレンジのおすすめポイント
- 障害者/障がい者枠のハイキャリア向けの求人を扱っている
- 大手企業や正社員の求人を多数保有
- 専任のキャリアアドバイザーが在籍
基本データ
dodaチャレンジ | |
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公開求人数 | 非公開 |
提供サービス | 書類添削、模擬面接、企業との調整・交渉代行、入社後フォロー |
拠点 | 東京・大阪・名古屋 |
URL | https://doda.jp/challenge/promo/shutoken01.html |
口コミ・評判
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ランスタッドチャレンジドは職歴があってよい条件希望の人におすすめ
「ランスタッドチャレンジド」は、外資系の人材サービス会社ランスタッドによる障害者/障がい者の方向け求人をまとめたページです。
ADHDの方に適しているITエンジニアやWeb・クリエイティブの求人もあります。健常者向けと遜色ない条件の求人も多くあり、給与にこだわりがある方におすすめです。ただし正社員の職歴がないとサポートが受けられない場合もあるなど、条件がよい分やや応募する際の条件も厳しめとなっています。
1都3県と大阪では精神保健福祉士の支援が受けられるのが大きな特長です。
- ランスタッドチャレンジドのおすすめポイント
- ADHDの方に適しているITエンジニアやWeb・クリエイティブの求人あり
- 健常者向けと遜色ない条件の求人も多数保有
- 1都3県と大阪では精神保健福祉士の支援が受けられる
基本データ
ランスタッドチャレンジド | |
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公開求人数 | 583件(2025年9月16日現在) |
提供サービス | エージェントサービス |
拠点 | 北海道・山形県・宮城県・福島県・栃木県・茨城県・群馬県・埼玉県・千葉県・神奈川県・東京都・新潟県・静岡県・愛知県・三重県・大阪府・京都府・兵庫県・広島県・香川県・愛媛県・福岡県・宮崎県・熊本県・鹿児島県 |
URL | https://www.randstad.co.jp/challenged/ |
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atGPエージェントはスカウトサービスもあり
「atGP」は定番転職サービスの1つで、就労移行支援事業など障がい(障害)のある方向けの就労サービスを提供する株式会社ゼネラルパートナーズによる運営です。
転職サイトとして利用できるほか、エージェントサービスも提供しておりさまざまなサポートが受けられます。求人はADHDの方向けのクリエイティブ関連やIT・エンジニア関連も多数保有しています。
さらに2種類のスカウトサービスがあり、「プラチナスカウト」は面接が確約のスカウトです。管理部門に強いハイクラス求人を扱う「atGPハイクラス」もあります。
- atGPエージェントのおすすめポイント
- 転職サイトとして利用できる
- 求人はADHDの方向けのクリエイティブ関連やIT・エンジニア関連を多数保有
- プラチナスカウトは面接が確約されている
基本データ
atGPエージェント | |
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公開求人数 | 1,421件(2025年9月16日現在) |
提供サービス | 面接日程調整、志望動機や自己PRのアドバイス、模擬面接、面接後の振り返り、入社日調整、退職相談 |
拠点 | 東京・大阪・名古屋 |
URL | https://www.atgp.jp/ |
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マイナビパートナーズ紹介は特例子会社ならではのアドバイスを企業・求職者に提供
「マイナビパートナーズ紹介」は、マイナビグループの特例子会社である株式会社マイナビパートナーズによる障害者/障がい者に特化した求人紹介サービスです。
大手企業の求人も保有しており、ADHDの方に適した営業職もあります。障がい(障害)に詳しい専門カウンセラーがサポート。運営元が特例子会社のため、企業へのアピールのポイントなどにも精通しており的確なサポートが得られます。
また企業が障害者/障がい者を受け入れる際のノウハウも蓄積。企業にアドバイスすることも可能で、掲載求人にも働きやすさが期待できます。
- マイナビパートナーズ紹介のおすすめポイント
- 大手企業の求人を保有している
- 障がい(障害)に詳しい専門カウンセラーがサポート
- 企業へのアピールのポイントなどにも精通している
基本データ
マイナビパートナーズ紹介 | |
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公開求人数 | 非公開 |
提供サービス | 書類添削、面接対策、面接の日程調整、入社日の調整、定着支援 |
URL | https://mpt-shoukai.mynavi.jp/ |
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障害者雇用バンクはとくに20代・30代向け求人に強みあり
「障害者雇用バンク」は障がい者/障害者/障がい者の方向けとしては定番の転職サービスです。
とくに20代・30代の障がい(障害)のある方におすすめです。営業系やエンジニア系などのADHDの方に合う求人を多く保有しています。
就労移行支援事業所や就労継続支援事業所の紹介など、トータルな転職・就業サービスを提供。ハローワークの情報もサイト内で確認できます。
- 障害者雇用バンクのおすすめポイント
- 20代・30代の障がい(障害)のある方におすすめ
- 営業系やエンジニア系などのADHDの方に合う求人を多数保有
- トータルな転職・就業サービスを提供
基本データ
障害者雇用バンク | |
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公開求人数 | 2,220件(2025年9月16日現在) |
提供サービス | 書類選考サポート、面接対策、就労移行支援事業所の紹介 |
拠点 | 東京 |
URL | https://syogai-koyo-bank.com/ |
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アビリティスタッフィングは精神障害者/障がい者に特化しておりフォローも手厚い
「アビリティスタッフィング」は、 リクルートグループが運営する障害者/障がい者向け人材紹介事業です。
精神障害者/障がい者の方向けのサービスで、もちろん精神障害にふくまれる発達障害の方も利用できます。エンジニアや営業など、ADHDの方に適した求人も扱っています。今のところ対応エリアは首都圏なので、東京周辺で仕事を探している方にぴったりです。
求人への応募は、紹介のほか直接応募も可能。さらにフォローが手厚く、定着率が高いのも特徴です。入社後も精神保健福祉士等の資格をもった専門家から、定期的に面談などのサポートを受けることができます。
- アビリティスタッフィングのおすすめポイント
- 精神障害にふくまれる発達障害の方も利用できる
- 入社後も精神保健福祉士等の資格をもった専門家からサポートを受けられる
- フォローが手厚く、定着率が高い
基本データ
アビリティスタッフィング | |
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公開求人数 | 257件(2025年9月16日現在) |
提供サービス | 求人照会、入社後のフォロー |
拠点 | 東京 |
URL | https://ability.r-staffing.co.jp/ |
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エージェント・サーナは業界トップクラスの求人数で非公開求人が85%
「エージェント・サーナ」は、障害者/障がい者採用支援30年以上となる株式会社イフによる障害者/障がい者専門の転職エージェントです。
求人数が業界トップクラスで、非公開求人も多数。全案件の約85%を占めています。選択肢が多いのが大きなメリットです。ADHDの方に向いている職種では営業職が多めです。なお対応エリアは関東・東海・関西となっています。
またサービスもマッチングがていねいで、入社後のギャップを抑えることにも成功。短期離職率が0.5%ときわめて低い水準を実現しています。
- エージェント・サーナのおすすめポイント
- 求人数が業界トップクラス
- 全案件の約85%が非公開求人
- マッチングが丁寧で短期離職率が0.5%
基本データ
エージェント・サーナ | |
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公開求人数 | 1,431件(2025年9月16日現在) |
提供サービス | 就労条件の調整、面談対策、入社後のフォロー |
拠点 | 東京 |
URL | https://www.agent-sana.com/ |
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DIエージェントは希望に合わせて求人を新規開拓してくれる
「DIエージェント」は、障害者/障がい者の雇用支援・教育事業を行う株式会社D&Iによる障害者/障がい者特化型の転職支援サービスです。
ヒアリングした希望に合わせて、求人を新規に開拓してくれるのが最大の特徴です。ADHDの方の特性を踏まえた提案が期待できます。
提案数が少ないと言われることもありますが、マッチングがていねいなため数が絞られることが理由です。収入アップの事例はもちろん、配慮してもらえる環境への転職の事例もあります。
- DIエージェントのおすすめポイント
- ヒアリングした希望に合わせて、求人を新規に開拓してくれる
- ADHDの方の特性を踏まえた提案が期待できる
- マッチングが丁寧
基本データ
DIエージェント | |
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公開求人数 | 非公開 |
提供サービス | 書類作成サポート、面接対策、求人提案、入社日調整 |
拠点 | 東京 |
URL | https://di-agent.dandi.co.jp/ |
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サーチコアは事務系・IT系特化のサイト/エージェント一体型で年収400万円以上も狙える
「サーチコア」は、障がい(障害)のある方のための事務系・IT系に特化した就職/転職情報サイトです。転職サイトではありますが、転職支援サービスも提供しており転職エージェントとしても利用できます。障害者/障がい者雇用に取り組むサーチコア株式会社が運営しています。
エージェントサービスを利用すれば、年収400万円以上も可能です。英語力が活かせる求人など、スキルを磨いてきた方向けの求人も扱っています。
求人開拓にも対応しているので、ADHDの特性に合わせた求人を探してくれるでしょう。なお現在は首都圏の1都3県が対象エリアとなっています。
- サーチコアのおすすめポイント
- エージェントサービスを利用すれば、年収400万円以上も可能
- スキルを磨いてきた方向けの求人も扱っている
- 求人開拓にも対応している
基本データ
サーチコア | |
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公開求人数 | 135件(2025年9月16日現在) |
提供サービス | 応募書類添削、推薦文、面接日程調整、面接対策、入社時の交渉、アフターフォロー |
拠点 | 東京 |
URL | http://www.search-core.co.jp/ |
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LHH転職エージェント Social Partnersはステップアップ転職や年収アップに強みあり
「LHH転職エージェント Social Partners」は、障害者/障がい者採用の専門的な知識を持つコンサルタントによる転職支援サービスです。世界的な人材サービス大手アデコグループが提供しています。
障害者/障がい者支援専門のコンサルタントが在籍、適切なサポートを提供。もちろんADHDをはじめとした発達障害の方の転職にも対応しています。
またもともと障害者/障がい者枠以外の人材サービスのため、ステップアップの転職支援も得意だと言えるでしょう。ADHDの方の年収アップの事例もあります。
- LHH転職エージェント Social Partnersのおすすめポイント
- 障害者/障がい者支援専門のコンサルタントが在籍
- ステップアップの転職支援も得意
- ADHDの方の年収アップの事例あり
基本データ
LHH転職エージェント Social Partners | |
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公開求人数 | 454件(2025年9月16日現在) |
提供サービス | 求人提案、応募に関するアドバイス、面接日程の調整、企業との調整 |
URL | https://jp.lhh.com/occupation/socialpartners |
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ADHDの方におすすめの転職エージェント5選
続いて、ADHDの方が利用するのにおすすめの一般就労向けの転職エージェントについてまとめます。以下の5つです。
- ハタラクティブ
- キャリアスタート
- DYM就職
- リクルートエージェント
- doda
クローズ就労はもちろん、そのとき保有している求人の種類など条件が合えば障がい(障害)を伝えても対応してもらえるでしょう。順に見ていきます。
【まずはチェック!!】求人数の多い大手転職サービスが人気!おすすめの求人数比較表!
大手転職サービスの取り扱い求人件数を独自調査。転職サービスの専任担当者が最新の取り扱い求人情報を確認し、求人数比較表にまとめています。転職活動にあたってはエージェントやサイトを積極的に活用しましょう。まずは一通りサービスを体験してみて自分にあったサービスを見つけることをおすすめします。比較表はこちら。
右にスクロールできます
おすすめ | リクルートエージェント | doda | マイナビAGENT | リクナビNEXT | パソナキャリア | ビズリーチ | リクルートダイレクトスカウト | マイナビ転職 | エン転職 | JACリクルートメント | type |
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特色 | 全年代・全業界 | 全年代・全業界 | 全業界 | 全年代・全業界 | ハイクラス・女性向け | ハイクラス全年代・業界 | ハイクラス・全年代 | 全年代・全業界 | 全年代・全業界 | ハイクラス | 全業界・首都圏 |
求人数 | 642,321件 | 254,128件 | 非公開 | 1,099,000件以上 | 49,550件 | 174,952件 | 551,557件 | 非公開 | 96,023件 | 22,282件 | 2,526件 |
求人の豊富さ | |||||||||||
ポイント | 非公開求人も多数 | エージェント・サイト両方の利用が可能 | 地方の求人も充実 | 企業からのオファーあり | オファーも受けられる | 2種類のスカウトあり | 登録するとスカウトが多数届く | スカウトサービスあり | 利用者の満足度が高い | コンサルタントのサポートが手厚い | とくにエンジニア、20代、女性の求人に強み |
詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
2025年9月28日調査:各転職エージェントの取り扱い求人件数・各転職サイトの掲載求人数
ハタラクティブはサポートが手厚く初めての転職・就職にもおすすめ
「ハタラクティブ」は、フリーター・既卒・第二新卒など20代の就職・転職が得意な転職エージェントです。
未経験・フリーターの就職にも強いのが最大の特長です。サポートも手厚く親身なので、気後れすることなく転職活動をすることが可能。ADHDの方も相談しやすいでしょう。
適職診断を提供しているので、自分の強みがわからなかったりキャリアプランの方向性に迷っていたりする場合も参考になります。もちろんアドバイザーに相談することも可能です。
- ハタラクティブのおすすめポイント
- 未経験・フリーターの就職にも強い
- サポートが手厚く親身でADHDの方も相談しやすい
- 適職診断を提供している
基本データ
ハタラクティブ | |
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公開求人数 | 5,398件(2025年9月16日現在) |
提供サービス | アドバイザー、LINE相談 |
拠点 | 東京・大阪・横浜・名古屋・福岡 |
URL | https://hataractive.jp/ |
口コミ・評判
口コミ・評判
キャリアスタートは職歴なしからの実績も多く内定率・定着率も高い
「キャリアスタート」は、若手のキャリア形成を応援する第二新卒・既卒専用の転職エージェントです。
20代に特化したサービスだけあり、第二新卒の転職はもちろん職歴のない既卒やフリーターからの就職の実績も多数あります。
マッチングから面接対策までアドバイザーのサポートもていねいで、それは数字にも現れています。内定率は80%以上、転職してからの定着率は90%以上と高い水準。20代に限られますが、ADHDの方も相談してみるとよいでしょう。
- キャリアスタートのおすすめポイント
- 面接や書類作成のサポートを提供
- 内定率は80%以上
- マッチングの精度が高く、転職後の定着率は90%以上
基本データ
キャリアスタート | |
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公開求人数 | 非公開 |
提供サービス | 面接トレーニング、書類作成サポート |
拠点 | 東京・大阪 |
URL | https://careerstart.co.jp/ |
口コミ・評判
口コミ・評判
DYM就職は未経験可・研修充実の求人が多く入社後のフォローもあり安心
「DYM就職」は、既卒・フリーター・ニートの就職に強い転職エージェントです。未経験可、研修充実などの企業の求人が多いのが特長です。
未経験の仕事でも、マッチングを意識した提案が受けられます。もちろんサポートもしっかり受けられて安心です。ADHDの方も相談してみる価値があるでしょう。
内定後の調整やフォローはもちろん、入社後もフォローが可能です。とくにIT系は成長業界でありながら人手不足ですが、未経験からのチャレンジOKのIT系求人も多く転職後も安定が期待できます。
- DYM就職のおすすめポイント
- 未経験可、研修充実などの企業の求人が多い
- 内定後の調整やフォローはもちろん、入社後もフォローが可能
- 未経験からのチャレンジOKのIT系求人も多い
基本データ
DYM就職 | |
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公開求人数 | 非公開 |
提供サービス | 面接対策、退職・入社手続きの相談 |
拠点 | 東京・仙台・名古屋・京都・大阪・福岡・札幌・広島 |
URL | https://www.dshu.jp/ |
口コミ・評判
口コミ・評判
リクルートエージェントは圧倒的な求人数で定番・王道のサービス
「リクルートエージェント」は、人材ビジネス大手のリクルートが運営する転職エージェントです。
何と言ってもその求人数の多さが特長です。ADHDの方にも適している営業・技術系を中心に、あらゆる業種・職種をカバー。選択肢が多くなるので、転職成功の実績も多くなっています。
また業界に精通したアドバイザーが在籍しており、希望の業種の専門的な知識のあるアドバイザーからアドバイスを受けることが可能です。もちろん仕事の紹介にはじまり、書類作成のサポート、面接対策も実施しています。
- リクルートエージェントのおすすめポイント
- 求人数の多さに強みあり
- ADHDの方にも適しているあらゆる業種・職種をカバー
- 業界に精通したアドバイザーが在籍している
基本データ
リクルートエージェント | |
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公開求人数 | 628,776件(2025年9月16日現在) |
提供サービス | 提出書類の添削、面接対策、独自に分析した業界・企業情報の提供 |
拠点 | 東京・北海道・宮城・宇都宮・さいたま・千葉・横浜・金沢・新潟・長野・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡 |
URL | https://www.r-agent.com/ |
口コミ・評判
口コミ・評判
dodaはエージェント/サイト一体型で条件のよい非公開求人も多い
dodaは、人材ビジネス大手のパーソルグループが提供する転職サイトです。エージェントサービスと一体型で、アドバイザーによるサポートも受けられます。
dodaも求人数が多いのが大きなメリットとなっています。また非公開求人も条件が良いものが多いと高評価を受けています。
サイトとエージェントの一体型なので、自分で求人を探して応募することも可能。自由度が高いのも使いやすいポイントです。ADHDの方にとっても利用しやすいでしょう。
- dodaのおすすめポイント
- エージェントサービスと一体型
- 求人数が多く、非公開求人も条件が良い
- 自分で求人を探して応募することが可能
基本データ
doda | |
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公開求人数 | 255,530件(2025年9月16日現在) |
提供サービス | 応募書類や面接対策のサポート、転職活動の手続き代行、スカウトサービス、年収査定、合格診断、レジュメビルダー、各種オンライン診断(自己PRなど) |
拠点 | 東京・横浜・札幌・仙台・静岡・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡・鹿児島 |
URL | https://doda.jp/consultant/ |
口コミ・評判
口コミ・評判
転職エージェントと転職サイトの違いを確認
ここで、転職エージェントと転職サイトの違いについて確認しておきましょう。また転職エージェントは、さらに以下の2つのタイプに分けられます。
- 総合型転職エージェント
- 特化型転職エージェント
1つずつ解説していきます。
転職エージェント
「転職エージェント」は、転職サービスの中でも転職活動のサポートをしてくれるのが大きな特徴だと言えます。具体的には、求人の提案、書類添削、面接対策、企業との調整や交渉などのサポートが提供されています。
また、登録したり担当者から直接教えてもらったりしないと知ることができない非公開求人があるのも、特徴であり転職サイトとの違いでもあります。
そのほか、エージェント経由でないと応募できず、自分で応募できないエージェントも少なくありません。その点も特徴だと言えるでしょう。
そして転職エージェントは、総合型と特化型に分けることができます。
総合型転職エージェント
総合型の転職エージェントは、職種や求職者の年齢などで限定せず幅広い求人を扱うタイプです。ノンジャンルの求人で数も多くなりがちなため、総合型の転職エージェントサービスを提供しているのは大手の人材サービス会社が多い傾向があります。
どちらかと言えば広く浅くさまざまな種類の求人を扱うので、自分の希望する求人とは違う求人も多いと言えるでしょう。しかし希望に合う求人に出会える確率も比較的高くなります。
特化型転職エージェント
特化型の転職エージェントは、職種や求職者の属性などによって限定した求人を扱うタイプのエージェントです。ジャンルが絞られるため求人はその分少なくなりますが、自分に合う特化型ならマッチする求人が多く効率よく求人を探すことができるのがメリットです。
障害者/障がい者特化型のエージェントも数多く存在しています。ただし障害者/障がい者特化型を利用する場合、基本的に手帳を持っていることが前提です。
また障害者/障がい者特化型にもさまざまなタイプがあり、身体・精神・発達すべての
障がい(障害)を扱うエージェントもあれば精神に特化しているエージェントもあります。
転職サイト
転職サイトは、掲載されている求人から自分で検索して応募するタイプのサービスです。
転職サイトでは転職活動のサポートはありません。その点が転職エージェントとの大きな違いです。サポートは受けられませんが、そのぶんすべて自分で決めることができて自由度が高いとも言えます。クローズ就労を目指す場合に適しています。
また、非公開求人がないのも転職エージェントとの違いです。
状態によっては就労移行支援サービスも検討する
就労がまだ難しい状態なら、まず就労移行支援サービスを利用するのもおすすめです。
就労移行支援サービスでは、仕事をするのに当たって必要な対人関係の築き方や就職にじかに役立つスキル習得などができます。障害者手帳がなくても利用できるケースもあります。
利用する際は、通いやすいか、
どんなことが学べるかなどをポイントに選ぶとよいでしょう。
オープン就労/クローズ就労とグレーゾーンの転職活動
次に、ADHDの方が仕事を選ぶ時に深く関わってくるオープン就労・クローズ就労、さらにグレーゾーンの転職活動について解説します。
オープン就労とクローズ就労はメリット・デメリット、さらにグレーゾーンをふくめそれぞれの転職活動の方針についてもまとめます。順に見ていきましょう。
オープン就労とは
「オープン就労」とは、障がい(障害)を開示して就労することです。基本的に、障がい者/障害者枠や特例子会社など、障がい(障害)のある人向けの職場に就職することを指します。そのためオープン就労では障害者手帳を所持していることが必須です。
障がい者/障害者向けの求人を紹介してもらうことになるため、当然ながら転職活動の時点でエージェントにもADHDであることを開示することになります。
メリット・デメリット
オープン就労のメリットとしては、転職活動中も入社後も配慮が受けられる点が挙げられます。転職活動期間中も不安を感じず転職活動を進められるでしょう。さらに継続できる職場で働ける可能性も高まります。さまざまな面で配慮が受けられることはオープン就労の最大のメリットだと言えるでしょう。
デメリットは、一般就労に比べて求人の数が少ない点、給与など条件も落ちる傾向がある点です。求人の数が少ないため、競争も激しくなります。またオープン就労の多くは勤務日数や勤務時間が短く設定されていたり、業務内容がシンプルだったりします。その結果、一般就労に比べて給与が低いのがふつうです。ただし障がい(障害)を理由に労働条件を下げることは許されていません。
転職活動の方針
オープン就労の転職活動の方針としては、自己流で進めるよりプロのサポートを受ける方がおすすめです。転職エージェントを活用するとよいでしょう。障がい者/障害者枠は求人数が少なく競争が激しいため、ノウハウなしに自力で進めても内定を勝ち取ることが難しくなることが理由です。
エージェントは募集の背景や社内の雰囲気などに精通していることが少なくありません。
また障がい者/障害者雇用をサポートするプロフェッショナルです。
適切なアドバイスが得られるでしょう。
クローズ就労とは
「クローズ就労」とは、障がい(障害)を開示しないで就労することを指します。企業に開示しないのは当然として、エージェントに対しては開示する方法としない方法が考えられます。
しかしクローズ就労では、エージェントに対しても開示しない方がおすすめです。クローズでも働きやすそうな職場を探してもらえるのでは?と期待する気持ちがあるかもしれません。しかし紹介してもらえる可能性より、残念ながら現実的にはむしろ断られたり非協力的にされたりするリスクの方が高くあります。そのため、エージェントにも開示しないことをおすすめします。
メリット・デメリット
クローズ就労は一般就労ということになるので、オープン就労より求人数が圧倒的に多い点がメリットです。エリア、業界、職種などさまざまな条件で見ても確実に希望に合う求人が見つけやすいでしょう。また給与などの条件もオープン就労よりよいのが一般的です。
しかしもちろんデメリットもあります。入社後の配慮が得られない点、理解も期待できない点です。正社員であればフルタイムの勤務が基本で、就業中の配慮もありません。オープン就労に比べると休みなどの融通も利きづらいでしょう。そのため入社できたとしても、オープン就労より続けるのが大変で離職のリスクが高くなります。
転職活動の方針
クローズ就労の場合、初めからクローズ就労を目指すと決めてしまわず、オープン・クローズそれぞれのメリットとデメリットを比較検討してからにすることが大切です。
そのうえでクローズ就労を選ぶ場合は、希望する条件を明確にして、
どこまでが必須でどこからは我慢できるかを決めるようにしましょう。
入社後も自己管理が求められ、自分で管理しきれるところを選ぶ必要があるためです。譲れない条件は妥協せず、そのほかは受け入れることが現実的な方針となります。
グレーゾーンの転職活動の方針
まず確認になりますが、グレーゾーンとは障害者手帳はないもののADHDなど障がい(障害)の傾向がある人のことです。グレーゾーンの方が転職する場合、障害者手帳がないのでクローズ就労を選ぶことになります。
そのため上記のクローズ就労と方針も同じになります。希望条件をはっきりさせて、自分で管理できる環境の企業を見つける必要があります。
ただしグレーゾーンの場合は症状が比較的軽度のことが多いこともあります。その場合は、直属の上司や人事にだけADHDだと開示してそのほかの人には開示しない「セミクローズ」という選択肢もあります。
ADHDの方向け転職エージェント選びのポイント
続いて、ADHDの方向け転職エージェントの選びのポイントについてまとめます。以下の点が挙げられます。
- オープン就労かクローズ就労かを決める
- 希望に合う求人が多いサービスを選ぶ
- 初めは複数を併用して絞り込んでいく
順に見ていきましょう。
オープン就労かクローズ就労かを決める
まず、オープン就労にするかクローズ就労にするかを決めましょう。
- NOTE
- オープン就労は障がい(障害)を開示して転職活動・就労するスタイルです。クローズ就労は障がい(障害)を開示せずに転職活動・転職するスタイルです。
オープン就労は配慮が受けられる反面、求人の選択肢が狭まり給与など条件も下がるのが一般的です。クローズ就労は健常者の転職と同じなので、条件がよく求人数が多いのが最大のメリットです。ただし配慮が受けられないというデメリットがあります。
クローズの場合は、総合型の転職エージェントや転職サイトを利用します。オープンの方は障害者/障がい者特化型です。ただし一部の総合型でも障害者/障がい者枠の求人を保有しており、オープン就労でも利用できます。
希望に合う求人が多いサービスを選ぶ
オープンかクローズかが決まると、おのずとサービスが絞り込まれていきます。すでに述べたようにオープンなら障害者/障がい者特化型、クローズなら総合型が一般的です。
またさらに細かく見ていくと、オープンなら自分と同じ障がい(障害)のある方の実績が多いところを選びましょう。たとえば障がい(障害)の種類で見た場合に、すでにご紹介したアビリティスタッフィングのように精神障害専門のサービスもあります。
クローズなら、自分が希望する職種や業界の求人・実績が多いところを選びましょう。条件が合うなら、もちろん健常者向けの業種特化型エージェントなどもおすすめです。
初めは複数を併用して絞り込んでいく
初めは複数のエージェントに登録して、相性や対応を見ながら絞り込むのが賢い利用方法でおすすめです。
組み合わせは自分の状態の程度に合わせて自分にメリットがあるように選びましょう。たとえば複数の障害者/障がい者特化型に登録したり、障害者/障がい者特化型と総合型の組み合わせたりするパターンが考えられます。
業種にこだわりがあるなら、障害者/障がい者特化型と業種特化型、
総合型と業種特化型の組み合わせもよいでしょう。
ADHDの方が転職エージェントを利用するメリット
ADHDの方が転職エージェントを利用するメリットについて解説します。具体的には以下の点が挙げられます。
- 障がい者/障害者向け求人が豊富にある
- 条件を理解したうえで求人を紹介してもらえる
- 将来のキャリアプランを考えてくれる
- 選考のためのサポートが受けられる
- 企業との調整・交渉を代行してくれる
ADHDの方に限らないメリットもありますが、とくにADHDの方にとって助けになる点もあるでしょう。順に見ていきます。
障がい者/障害者向け求人が豊富にある
障がい者/障害者特化型の転職エージェントを利用すれば、障がい者/障害者向け求人が豊富にあります。そのため、ハローワークにはないような求人もチェックすることが可能です。障がい者/障害者向け求人はそもそもの数が少ないため、まとめてチェックできるのは特化型ならではのメリットだと言えるでしょう。
さらに転職エージェントの場合、採用を真剣に検討している企業が多くなっています。ハローワークと異なり企業はコストをかけて募集しているためです。
条件を理解したうえで求人を紹介してもらえる
まず1つ目のメリットは、条件や特性を理解したうえで求人を紹介してもらえる点です。オープンでもクローズでも希望をヒアリングしてから提案してもらえます。そのためオープンはもちろんクローズでも、希望の条件や苦手なことなどを伝えておくと希望を踏まえた提案が受けられます。
また困りごとや不安がある場合は相談に乗ってくれるでしょう。とくに特化型でオープン就労を希望するなら、より具体的な相談が可能でくわしいアドバイスが受けられます。
将来のキャリアプランを考えてくれる
次に、将来のキャリアプランを考えてくれる点が挙げられます。もちろん希望をヒアリングしたうえで考えてくれるので、一方的に押し付けられるわけではありません。この点もオープン/クローズ共通ですが、やはりオープン就労向けの障害者/障がい者特化型のエージェントの方が実情に合ったプランを立ててもらえるでしょう。
ただし依存しすぎてはよくありません。
自分の人生をどうしていくかということなので、自ら考える積極性も必要です。
選考のためのサポートが受けられる
さらに、選考のためのサポートを受けられる点も心強いでしょう。提出書類の添削、面接対策などが一般的です。志望動機・自己PR・性格などについてのアドバイスを受けることで、適切な言い回しで特性をうまく伝えることが可能になります。応募先企業の情報に基づいて、興味を持ってもらえるアピールができるでしょう。
面接対策は模擬面接を行ってくれるエージェントも少なくありません。繰り返し練習することが可能です。
企業との調整・交渉を代行してくれる
また、企業との調整や交渉を代行してくれるのもエージェントならではです。具体的には、面接の日程調整、勤務条件や配慮の交渉、入社日の調整などが挙げられます。
とくに条件面の交渉は、個人だとどのぐらい希望を押し出してよいのかわかりづらいものです。しかしエージェントなら、経験により希望を伝えてよい範囲を理解していたり、うまく交渉する技術に長けていたりします。
コミュニケーションが苦手な場合も
安心して任せられるでしょう。
効果的に転職エージェントを活用する方法
続いて、効果的に転職エージェントを活用する方法について解説します。以下の方法があります。
- 転職の軸を伝える
- 障がい(障害)の特性や苦手なことははっきり伝える
- 転職意欲をはっきり伝える
- 各エージェントに伝える情報を統一する
1つずつ見ていきましょう。
転職の軸を伝える
まず、担当するアドバイザーには「転職の軸」を伝えましょう。転職の軸とは、転職活動で自分が最も重視する条件、希望のことです。人によって転職の軸は異なります。
自分にとっての軸を、できればあらかじめはっきりさせておくことがおすすめです。たとえば、リモートワーク、静かで働きやすい環境、年収〇万円以上などの軸があるでしょう。
転職の軸を伝えるべきなのは、オープンでもクローズでも同様です。どちらの場合でも、転職の軸を考える場合は障がい(障害)も関係してくるでしょう。
転職の軸を作る際には、希望する条件をできるだけたくさん書き出して、優先順位で並べ替える方法がおすすめです。
並べ替えて最上位にくるのが軸となります。並べ替えたら、どこまでは譲れず
どこからは妥協できるかを明確にしておくとよいでしょう。
求人をたくさん見ることで、自分の軸が現実的かどうかもわかってきます。極端な例を挙げるなら、週3日稼働のフルリモートで月収30万円、という仕事はないでしょう。必要に応じて、アドバイザーに相談したり変更・調整したりすることも求められます。
障がい(障害)の特性や苦手なことははっきり伝える
障がい(障害)の特性や苦手なことをはっきり伝えるのも有効な方法です。なお当然のことながら、オープン就労の場合にのみ該当します。
アドバイザーにはすべて正直に話して、そのうえで企業にどう伝えていくかアドバイスしてもらうのが基本です。
隠し事をしたりウソの話をすると信頼関係に悪影響を及ぼします。また仮に入社できても、相手の期待に応えられず結局離職してしまう可能性も高まるでしょう。やはり事実を話すべきです。
また、どのような配慮があれば能力を発揮できるかも伝えると、提案が受けやすくなります。場合によっては企業に交渉してくれることも期待できます。
転職意欲をはっきり伝える
転職意欲をはっきり伝えることも重要です。とくにすぐにでも転職したいと思っているのならアピールになります。エージェントは、意欲が高い人には積極的にサポートしてくれる傾向があるためです。「〇か月以内に転職したい」「〇〇のスキルを活かしたい」など、具体的に伝えましょう。
まだ具体的に検討していない段階でも、率直に伝えましょう。ウソでやる気を見せても、積極的におすすめされて圧倒される可能性もあります。
まだ具体的でない場合も消極的に見えないよう、よいタイミングだと思ったら
すぐ転職活動を始める可能性もあると伝えることが大切です。
各エージェントに伝える情報を統一する
各エージェントに伝える情報を統一することもポイントです。
統一することで、エージェントの対応を比較検討することが正確にできるようになります。また相手ごとに話す内容を変えてしまうと、自分がどこでどんな話をしたかわからなくなりかねません。転職活動の方向性や求人選びにも悪影響です。
どのエージェントでも率直に事実を話すようにしましょう。
ADHDの方が転職エージェントを利用するときの注意点
次に、ADHDの方が転職エージェントを利用するときの注意点について解説します。以下の点があります。
- 希望に合わない求人に応募する必要はない
- 経歴やスキルは正直に伝える
- 同じ求人に複数のエージェントから応募しない
- 転職時期が決まっていないとサポートが受けられないこともある
- キャリアアドバイザーと合わないときは交代してもらう
1つずつ見ていきましょう。
希望に合わない求人に応募する必要はない
まず、希望に合わない求人に応募する必要はありません。紹介してもらったらすべて応募しなくてはいけないわけではありません。希望に合わない求人には無理して応募しなくてよいので、転職エージェントにもそう伝えましょう。
応募を無理強いしてくるエージェントは、成績など自分の都合を優先している可能性もあります。しつこい場合は、利用を控える、担当者を代えてもらうなど対処した方がよいかもしれません。
ただし本命の練習として応募するような場合は、希望に合わなかったとしても
メリットがあります。理由を確認して判断しましょう。
経歴やスキルは正直に伝える
また、経歴やスキルは正直に伝えなくてはなりません。よい条件の求人を紹介してもらいたい、都合の悪いことは隠しておきたいというような場合も事実を伝えましょう。
ウソがばれた場合、エージェントとの信頼関係が壊れてしまいます。経歴詐称などは退会させられるリスクもあります。やはり正直に伝えることが大切です。むしろすべて正直に話して、どうしたら企業に上手に伝えられるか相談する方がよいでしょう。
同じ求人に複数のエージェントから応募しない
また、同じ求人に複数のエージェントから応募してはいけません。
企業から見ると、入社が決まった場合は紹介してきたエージェントに報酬を払います。しかし複数から応募すると、どのエージェントに報酬を払うか問題になってしまいます。そのため転職エージェントでは、ほかのエージェントから応募済みの求人に応募することは認められていません。
応募時にエージェントにバレなかったとしても、氏名や経歴が同じ人から応募があれば企業側はすぐ気が付きます。転職エージェントにバレたら紹介してもらえなくなるリスクがあります。
ただしほかのエージェントで断られた場合に再チャレンジするのは、状況次第ではOKです。
とくにほかのエージェントの社内選考で落ちていた場合は、企業に評価してもらえる可能性が
残っています。再チャレンジする価値があると言えるでしょう。
転職時期が決まっていないとサポートが受けられないこともある
転職時期が決まっていないとサポートが受けられないこともあります。転職への熱意が低いと受け取られるためです。
エージェントは、紹介した人が入社するとその企業から報酬を受け取ります。そのため可能性が高い人が優先される傾向があります。とくに、率直なところ障害者/障がい者向けの求人は数が少ないのが実情です。そのため、あまり熱意のない人にわざわざ案件を紹介してくれる可能性は低いと言えるでしょう。
あまりはっきりしていない場合でも、3か月以内希望などある程度具体的な数字を伝えるのがおすすめです。
キャリアアドバイザーと合わないときは交代してもらう
キャリアアドバイザーと相性が悪い、対応がよくないと感じたら交代を依頼しましょう。自分の転職の成功にかかわることなので、気を遣う必要はありません。申し出てもまったく問題ありません。本人に言いづらい場合は、カスタマーセンターや問い合わせフォームからでもよいでしょう。
ただし本当に対応がよくないかは、冷静に判断することが大切です。タイミングなどによってはどうしても求人を紹介できない場合もありますし、合否は企業が決めるものです。不満に感じることがあっても、担当者のせいではない場合も十分ありえます。
転職エージェントには期待しすぎないことが大切
転職エージェントはADHDの方の転職にとって心強い味方ですが、期待しすぎないことが大切でもあります。以下に理由をまとめます。
- 求職者と企業の相性もある
- 理想の求人を見つけてくれるとは限らない
- 転職意欲が低いと対応が消極的になることがある
期待しすぎない方が、うまくいかなかったときの失望感などを感じずに済みます。1つずつ見ていきましょう。
求職者と企業の相性もある
まず、求職者と企業の相性もあり、必ずしも求人をたくさん紹介してくれるとは限らない点が挙げられます。
利用する側からすると、一大決心をして連絡することもあるでしょう。そのような場合、どうしても期待が膨らむものです。しかし時期やタイミングによっては求人数自体が少ないこともあります。いつでも希望する条件の求人があるとは限りません。
そのため紹介数が少なかったり、紹介できないこともあり得ます。
タイミングや相性の問題なので、エージェントに憤ったり
自分を責めたりしない方がメンタルの安定にもおすすめです。
理想の求人を見つけてくれるとは限らない
また、紹介してくれる企業が理想通りとは限りません。
上記のように、求人が少ないタイミングもあります。そのようなタイミングだとそもそもの選択肢が少ないため、紹介できる希望に合う求人がある確率も下がります。そのせいでエージェントとしては希望に近い求人を紹介しようとしても、希望とズレのある求人しか紹介できないこともあり得ます。
登録したらすべてうまくいく、ということは残念ながらそうそうないものです。求人にズレを感じたりそもそも紹介してくれなかったりした場合も、担当者と相性がよいと感じたら関係を保つようにしましょう。よい求人が出たときに連絡してもらえます。
転職意欲が低いと対応が消極的になることがある
転職意欲が低いと、対応が消極的になることもあります。意欲が高い人は積極的にサポートするということは、意欲が低いと後回しになる可能性があるということです。
エージェントは、紹介した人が入社すると企業から報酬を受け取ります。そのため入社しそうな人が優先される傾向があるのです。エージェントもビジネスでありボランティアではないのでやむを得ません。
すぐに転職を考えておらず情報収集の人も、まずは担当者と関係づくりをするつもりで接しておきましょう。面識があれば転職活動を始めるときにもスムーズになりやすいはずです。
転職サイトにもメリットがある
ここまで転職エージェントについてまとめてきましたが、転職サイトにもメリットがあります。以下の点です。
- 自由に直接応募できる
- ツールで自己分析できる
- スカウトが受けられることもある
1つずつ解説していきます。
自由に直接応募できる
まず、転職サイトは自分で自由に直接応募することができます。
転職エージェントは、タイミングなどの事情によっては求人を紹介してもらえないことがあります。転職エージェントでは応募はエージェント経由で行うため、紹介してもらえないと応募すらできないということになります。しかし転職サイトにはそのようなことがありません。
いつでも応募のチャンスがあるという点は、大きなメリットだと言えるでしょう。
ツールで自己分析できる
また、提供されているツールを自己分析に役立てられるのもメリットです。
転職サイトでは自己分析のツールを提供していることが多くあります。そういったツールを利用することで、ツールの結果を自己分析の参考にできます。自分の思い込みでなく客観的な診断により、自覚のなかった長所や性格が発見できることもあるでしょう。
いくつかのツールを使ってみて結果を比較することで、
より正確な分析につながります。
スカウトが受けられることもある
転職サイトに登録しておくと、スカウトが受けられることもあります。経歴などを入力しておくと、企業からスカウトを受けられるサイトもあるためです。
どんな企業からスカウトが来るかで、自分の転職市場での位置づけを知ることができます。自分がどんな業界で必要とされているのかといったことがわかるため、転職活動に活かせます。
もちろんよい企業からスカウトが来たら応募することもできます。チャンスが増えるのもスカウトの大きなメリットです。なおスカウトが届いたからと言って、必ずしも面接できたり採用されたりするとは限りません。
ADHDの方におすすめの特化型転職サイト4選
続いて、ADHDの方にもおすすめの障がい者/障害者特化型の転職サイトをご紹介します。以下の4つのサービスです。
- クローバーナビ
- ウェブ・サーナ
- BABナビ
- マイマイリンク
1つずつ見ていきましょう。
クローバーナビはOB/OGの情報が豊富で参考にしやすい
「クローバーナビ」は、広く障がい者/障害者の求人・雇用・仕事・転職支援情報や就職サポート情報をお届けしているサービスです。各種人材サービスを提供する株式会社ジェイ・ブロードが運営しています。
障がい(障害)の種類は不問なので、もちろんADHDの方もすべての求人に応募することができます。また大きな特徴が、業界最多のOB/OG情報。自分に似たケースをチェックして参考にすることが可能です。
そのほか、障がい者/障害者のための合同面接会・就職フォーラム・転職フェアなども行っています。
- クローバーナビのおすすめポイント
- 身体・精神・知的など障がい(障害)種類に関わらず、全ての求人に応募可能
- 業界最多のOB/OG情報を保有
- 合同説明会・就職フォーラム・転職フェアを行っている
基本データ
クローバーナビ | |
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公開求人数 | 89件(2025年9月16日現在) |
URL | https://www.clover-navi.com/ |
口コミ・評判
口コミ・評判
ウェブ・サーナは対象の求人だけが表示され検索しやすい
「ウェブ・サーナ」は、障がい者/障害者積極採用企業に特化した就職情報サイトです。エージェントでご紹介した「エージェント・サーナ」と同じく、業界で歴史のある株式会社イフにより運営されています。
検索しやすいのが特徴で、ログイン後は新卒(卒年別)や中途など対象となる求人情報のみが表示されるようになります。対象外の求人が表示されないため、ムダなく見やすいと言えるでしょう。
合同企業面談会「サーナ就職フェスタ」を東京・大阪・名古屋・広島・福岡で開催しています。
- ウェブ・サーナのおすすめポイント
- 障がい者/障害者積極採用企業に特化
- 対象となる求人情報を検索しやすい
- 合同企業面談「サーナ就職フェスタ」を各地で開催
基本データ
ウェブ・サーナ | |
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公開求人数 | 127件(2025年9月16日現在) |
URL | https://www.web-sana.com/ |
口コミ・評判
口コミ・評判
BABナビは2種の求人があるほかスカウトが受けられる
「BABナビ」は、エージェントでご紹介したDIエージェントと同じく株式会社D&Iが運用する障がい者/障害者雇用枠専門の求人サイトです。
障がい者/障害者雇用枠専門のため、障害者手帳を開示して就職・転職活動をされる方が対象となっています。
掲載されている求人は、「企業が直接募集する求人」と「紹介求人」の2つ。紹介求人は「DIエージェント」のエージェント求人です。
またスカウトサービスがあるため、企業からスカウトが届く可能性があります。
- BABナビのおすすめポイント
- 障がい者/障害者雇用枠専門
- 掲載求人は「企業が直接応募する求人」と「紹介求人」の2つ
- スカウトサービスがある
基本データ
BABナビ | |
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公開求人数 | 1,967件(2025年9月16日現在) |
URL | https://bab-navi.com/ |
口コミ・評判
口コミ・評判
マイマイリンクは精神疾患・発達障害専門で求人の職種が幅広い
「マイマイリンク」は障がい者/障害者雇用専門の就職・求人情報サイトです。障がい者/障害者と雇用に関するさまざまなサービスを提供している株式会社スタートラインが運営しています。
利用ユーザーの89.9%が精神・発達障害となっており、精神疾患と発達障害者専門の就職情報を提供しているサービスです。発達障害対応なので、もちろんADHDの方も活用できます。
幅広い職種の独自の求人を掲載しているほか、会社説明・見学会・実習・セミナーなども実施。さらにコラムやLINEなどで情報発信も行っています。
- マイマイリンクのおすすめポイント
- 精神疾患と発達障害者専門の就職情報を提供
- 幅広い職種の独自の求人を掲載
- 会社説明・見学会・実習・セミナーなどを実施
基本データ
マイマイリンク | |
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公開求人数 | 107件(2025年9月16日現在) |
URL | https://mymylink.jp/ |
口コミ・評判
口コミ・評判
ADHDの方の仕事探しのポイント
次に、ADHDの方の仕事探しのポイントについてまとめます。以下の点が挙げられます。
- ADHDの方の仕事探しのポイント
-
- 自身の障がい(障害)特性と必要な配慮を理解する
- 条件に合わない仕事は避ける
- 徐々に慣らしていくつもりで仕事を探す
- 専門家のサポートを受ける
順に見ていきましょう。
自身の障がい(障害)特性と必要な配慮を理解する
まず、自身の障がい(障害)特性と必要な配慮を理解することが大切です。自分が苦手に感じること、自分にとってストレスになることを自覚しましょう。苦手なこと、ストレスのもとを避けることで、ストレスを減らして満足度を高められます。またどの程度苦手に感じるかも理解しましょう。
それらをもとにすると、配慮してほしいことが明確になります。たとえば程度が軽いならクローズやセミクローズが選択肢になります。しっかりした配慮が必要ならオープンで障害者/障がい者枠が選択肢となるでしょう。
このように、自分の状態に合わせた条件が絞られるようになります。
条件に合わない仕事は避ける
また条件に合わない仕事は避けるようにしましょう。やりたい仕事よりも、まずはストレスを感じづらい仕事を選ぶ方が長い目で見るとよいためです。
とくに焦ってくると条件を下げたり妥協したりしがちです。しかし条件から外れた企業に入ってしまうと、結局続かない可能性が高いと言えるでしょう。
徐々に慣らしていくつもりで仕事を探す
また、徐々に慣らしていくつもりで仕事を探すことも重要です。
給与ややりがいなどに関しては、いきなり高いレベルを求めない方が長い目で見ると得策です。まずは継続して働いたという実績をストレスの少ないところで作って、少しずつ希望に近づける方が現実的です。
具体的には、初めは短時間や出勤日数が少ない求人が適しています。
場合によっては、就労移行支援や就労継続支援の利用も考えることも選択肢になるでしょう。
専門家のサポートを受ける
また専門家のサポートを受けながら転職活動を進めることも大切です。症状や状態に関しては主治医やカウンセラー、転職活動においては転職エージェントのアドバイザーやハローワークの相談窓口などに相談しながら活動しましょう。
主観的になりすぎるのを抑えて、客観的な意見がもらえるのが最大のメリットです。
ADHDとは?改めて確認
ADHDとは注意欠如多動症とも呼ばれ、不注意・多動性・衝動性が特徴の発達障害の一種です。より具体的には、注意力が続かない、落ち着きがない、順番を待てないなどにより生活に支障が起こっている状態です。
小児期から成人期まで続くものの、大人になると多動性・衝動性は目立たなくなる傾向があります。しかし大人になってADHDであったことに気づくこともあり、職場で仕事を進めるうえで困りごとが起こるケースも少なくありません。
ADHDの方が仕事で困りやすい特徴
続いて、ADHDの方が仕事で困りやすい特徴・特性について解説します。
- 整理整頓が苦手である
- 忘れ物やミスが多い
- 時間の管理が苦手である
- タスクの進捗管理が苦手である
- 気が散りやすい
1つずつ見ていきましょう。
整理整頓が苦手である
まず、整理整頓が苦手という特徴があります。気が散りやすいといった特性の表れだと言えるでしょう。
具体的には、机の上の書類を整頓できないといったことが起こります。机が散らかっていると作業の能率にかかわるのはもちろんですが、場合によっては備品や書類を紛失してしまうこともあります。
不要なモノは処分してモノの数を減らす、モノの置き場を決めておいて
使ったらその場でもとに戻すといった工夫で対処しましょう。
忘れ物やミスが多い
また忘れ物やミスが多いのも仕事上困る特徴です。不注意という特性により確認が足りないため起こります。ほかのことに気を取られて、それまでしていたことを忘れてしまうケースもあります。
自分でできる対処方法としては、チェックリストで必要なものを視覚化しておく、持ち物をしまう場所を決める、作業用のマニュアルを準備するといった方法が考えられます。
時間の管理が苦手である
時間の管理が苦手で管理がおろそかになりやすいのも仕事上マイナスとなる特徴です。衝動性の特性により本人の感覚中心で行動することが多いため、時間をオーバーしてしまったり予定を忘れてしまったりしてしまいます。あるいは不注意の特性が強い人も、時間の確認をしなかったりして遅刻したり時間通りに進まなくなったりすることがあります。
スマホなどのリマインダー機能を利用する、カレンダーなどでスケジュールを視覚化するなどの工夫で対処するようにしましょう。
タスクの進捗管理が苦手である
またタスクの進捗管理が苦手という特徴もあります。
モノだけでなくタスクのようなコトの整理も苦手なせいで、作業の優先順位をつけられない、マルチタスクが苦手などといったことが起こるためです。その結果、タスクを始めるまでの準備に何が必要か確認できない、必要な工程を行うための計画が立てられないなどタスクの進捗管理ができなくなってしまいます。
タスクのリスト化、細分化などで対処します。
やりながら考えるのではなく、時間を取って整理・確認してから
順に作業に取り組むことが大切です。
気が散りやすい
気が散りやすいのも仕事のパフォーマンスや効率を下げることにつながります。気の散りやすさは、不注意や多動性といった特性によるものです。人に話しかけられたりするとそちらに意識が向かってしまい、意識をもとの作業にもどせなくなったりします。なお逆に興味のあることだけに集中してしまう傾向もあります。
整理整頓や耳栓など、余計な情報が意識に入ってこないような環境づくりが大切です。また何か忘れていることがないか気にならないようリストやリマインダーなどのツールを利用すると、不安から集中できなくなるのを防ぐことができます。
ADHDの方が企業に求めたい配慮
続いて、上記のような特性に対処するためADHDの方が企業に求めたい配慮についてまとめます。以下の内容が挙げられます。
- 指示は具体的にする
- 集中しやすい環境にする
- 作業を細分化する
- ダブルチェックの体制を整える
配慮が得られれば自分に対処できない範囲のことをカバーできるようになります。業務の生産性も高まり企業に貢献できるため、自分にとっても企業にとってもお互いに有益です。求人をチェックするときは、上記の配慮があるかどうか確認するとよいでしょう。
では、上記の内容について順に見ていきましょう。
指示は具体的にする
まず、指示は具体的にすることが挙げられます。ADHDの方にとって、あいまいな指示は理解できないためです。
たとえば「早めに」ではなく「〇時までに」など数字を使うと具体的になります。あるいは言葉だけでなく視覚的な方法を使うのも有効です。実際にまず作業をやって見せる、表や図を使うなどの方法が考えられます。
そのほか言葉でも目で確認できるよう、マニュアルや文書などを用意しておく、
作業内容をリスト化しておくなどの方法もあります。
集中しやすい環境にする
さらに集中しやすい環境づくりが大切です。不注意の特性により集中力が途切れやすいためです。
パーテーションで視覚的に区切る、座席の位置や向きを工夫する、騒音のない静かな空間を作る、光がまぶしすぎないようにするなどの具体的な配慮があります。また耳栓の使用を許容するなどの配慮もよいでしょう。
作業を細分化する
作業を細分化することも有効な配慮です。ADHDの方は優先順位を付けるのが苦手です。そのため1つの作業に複数の内容が含まれていると、できるはずのことも戸惑ってうまくできなくなってしまいます。
作業を細分化して1つこなしたら次に移るように指示を出すことで、スムーズに作業ができるようになり本来の能力が発揮できます。
ダブルチェックの体制を整える
またダブルチェックの体制が整っていると、失敗やロスを抑えることができます。不注意によるミスを避けられるためです。本人がチェックしてからほかの人もチェックすることで、本人が気づかなかったミスを発見できるようになります。
また本人がチェックするときには、チェックリストも有効です。
とくに間違いやすいところや重要なところは、色を付けたり太字にするなど
意識が向きやすいように工夫しましょう。チェックの精度がさらに高まります。
ADHDで転職を繰り返すのを避けるためには?
ADHDで転職を繰り返すのを避けるためには、「適職を見つけること」につきます。転職を繰り返す、すぐ退職してしまうのはミスマッチとストレスが主な原因です。逆に言えば、ストレスなく自分に合った職場なら続けられるということになります。
そのため、自分の得意なことを活かせる、苦手なことに対する配慮が受けられる職場を見つけることが大切です。そのためには転職エージェントの客観的なアドバイスやサポートが役立ちます。続けられる仕事探しには、やはり転職エージェントを活用することがおすすめです。
適職を探すための手順
次に、適職を探すための手順について解説します。以下の流れで行います。
- ADHDの特性を理解する
- 深い自己分析を行う
順に見ていきましょう。
1. ADHDの特性を理解する
まず、ADHDの特性を理解しましょう。ADHDの場合、「不注意型」「多動・衝動型」と両方の特性を持つケースがあります。ADHDの典型的なパターンを知ることで、自分でも気づいていなかった特性がわかる可能性があります。
2. 深い自己分析を行う
続いて、深い自己分析を行います。初めに確認した一般的な特性のうち、自分はどんな傾向があるか、どんなことをしがちかを理解しましょう。自分個人の特性を理解することで、避ける、仕組み作りでカバーするなど苦手なことにも対処できるようになります。
自己分析の方法
自己分析を行う際は、まず自分で自分の性格や長所・短所を書き出してみるとよいでしょう。文字にして可視化するのがポイントです。似ている内容を並べてみたりすると、自分の傾向が見えてくることもあります。自分では見つけにくい場合は、過去のエピソードから性格を導き出したり、好き・嫌い、得意・苦手を考えてみたりするとよいでしょう。
そのほかには、周りの人に聞くという方法があります。普段からよく接している
家族や友人に聞いてみましょう。客観的な意見を言ってくれるはずです。
また、転職エージェントなどが提供している性格診断も参考になるでしょう。
面接ではADHDを上手に伝える
面接ではADHDを上手に伝えることが大切です。以下の側面から解説します。
- ADHDの方が面接に苦手意識がある理由
- 苦手なことや困りごととその対策を伝える
- 必要なサポートを伝える
オープン就労なら、先方も事前にADHDということは理解しています。そのため相手の質問に答えれるだけでよいでしょう。これから解説する内容は、オープン就労でない場合にどのように伝えるかの参考になるものです。
ADHDの方が面接に苦手意識がある理由
ADHDの方が面接に苦手意識がある理由にはいくつか理由があります。主な例としては以下が挙げられます。
- 相手の話していることがよく理解できない
- じっとしていられない
- 支離滅裂な回答をしてしまう
過緊張になるととくにうまくやり取りができなくなりがちです。過緊張を防ぐためには、面接中なら深呼吸する、あらかじめ時間をかけて練習するなどが有効です。やり取りできる状態であるという前提で、、どのような内容を伝えるべきか見ていきましょう。
苦手なことや困りごととその対策を伝える
面接では、苦手なことや困りごととその対策を伝えましょう。得意なことのアピールよりもある意味で重要だと言えます。
どのようなことが苦手か、困りごとになるかを率直に言葉にします。そのうえで、自分でそれに対してどのように対策しているかも伝えましょう。対策していると伝えることで、相手の印象がよくなります。
必要なサポートを伝える
自分で対処しきれないことについては、必要なサポートを伝えましょう。どのようなサポートがあると困りごとが起こらないかを事実に基づいて言葉にしてください。
またサポートがあればどんな力を発揮できるかも伝えると、
先方へのアピールにもなります。評価につながる可能性もあります。
ADHDの方に向いている職業
最後に、ADHDの方に向いている職業について解説します。以下のような仕事だと言えるでしょう。
- ADHDの方に向いている職業
-
- 集中して取り組める仕事
- 自分のペースで進められる仕事
- 勤務時間の自由度が高い仕事
- クリエイティブ系の仕事
順に解説していきます。オープン就労では上記の環境を整えるよう配慮されることも少なくありませんが、クローズ就労では自分で仕事内容や職場環境を確認する必要があります。自分の特性も考えながら参考にしてみてください。
集中して取り組める仕事
まず、集中して取り組める仕事です。ADHDの方はスケジュール管理が苦手な傾向があります。またマルチタスクが苦手な人も多いでしょう。そのため、1つのことに集中できる職場であれば、スケジュール管理やマルチタスクの必要なしに仕事に取り組むことができます。
クリエイティブ系の仕事は比較的集中して進めることができるでしょう。またほかの職種でも、職場の環境や配慮により集中しやすくなっているケースもあります。
自分のペースで進められる仕事
さらに、自分のペースで進められる仕事にも向いています。具体的には、締め切りなどで急かされないような仕事です。営業、プログラマー、エンジニアなどは自分のペースで進められることが多いでしょう。
ただしいずれもコミュニケーションが必要な点には
注意してください。
また一般に、プログラマーやエンジニアには締め切りがある点にもご注意ください。さらに営業は、ノルマが課せられている場合、達成するために急いだり業務が一時期に集中したりすることもあり得ます。
勤務時間の自由度が高い仕事
勤務時間の自由度が高い仕事も、ADHDの人にとって働きやすいと言えるでしょう。スケジュール管理が苦手でも、あまりマイナスにならないからです。
具体的には、フレックスやコアタイムの決まっていない在宅ワークなどです。あるいはシフト制で、毎日決まった時間に出勤する必要がないといったケースも当てはまります。
職種については、いろいろなパターンがあります。正社員でもクリエイティブ系やIT系などは比較的自由度が高いと言えるでしょう。
クリエイティブ系の仕事
また、クリエイティブ系の仕事も向いています。ADHDの方には、創造性や独創性がある方も多くいるからです。自由な発想ができるなど特性がプラスに働きます。とくに好きなことなら集中力も高まるためなおさらです。
具体的には、デザイナー、イラストレーターなどの仕事があります。
クリエイティブ系の仕事は仕事の進め方や勤務体系も自由度が高いことが多く、
その意味でもADHDの方にとって働きやすいと言えるでしょう。
転職エージェント利用の流れ
次に、転職エージェントを利用する際の流れをまとめます。多少エージェントによって異なる可能性もありますが、一般的には以下の流れです。
- 登録
- 面談
- 求人紹介と応募
- 履歴書添削と面接対策
- 内定・条件交渉
- 入社と入社後フォロー
順に見ていきましょう。
1. 登録
登録は、基本的に公式サイトから行います。サイトの中に申し込みフォームや入力ページへのリンクがあるのが一般的です。
必要事項を入力していくだけです。すでに述べた通り正直に入力しましょう。
2. 面談
登録が済むと、エージェント側から連絡があります。日程を調整して面談を行います。面談はオンラインや電話に対応していることがほとんどです。
入力した内容をもとに、現在の就労や症状の状況や希望などをヒアリングしてもらいます。経歴や質問したいことをまとめておくとスムーズでしょう。
3. 求人紹介と応募
ヒアリングした希望などをもとに、求人を紹介してもらえます。ただしタイミングによっては紹介できる求人がないこともあります。理解しておきましょう。
応募したい企業があれば応募へと進みます。エージェント側が代行して応募してくれるのが一般的です。エージェントによっては社内選考がある場合もあります。
4. 履歴書添削と面接対策
応募に当たっては、履歴書や職務経歴書の添削が受けられます。
アドバイザーは企業の募集の背景などを理解しているので、応募書類の添削では企業にうまくアピールできるようなアドバイスが受けられます。また面接に向けて、模擬面接などの練習やアドバイスを受けることも可能です。
面接対策も事情に精通しているので
活用することがおすすめです。
5. 内定・条件交渉
面接のうえ、企業に評価されれば内定です。内定が決まってからも、条件の交渉や入社日の調整をしてくれます。個人で条件について交渉するのは難しいものですが、プロに一任することができます。
6. 入社と入社後フォロー
入社後も、定着のためのフォローをしてくれるエージェントも少なくありません。
ADHDの方が転職相談できるところ
最後に、ADHDの方が転職相談できるところをご紹介します。以下の施設・サービスがあります。
- Gift
- こころの耳
- 精神保健福祉センター
- 転職エージェント
順に見ていきましょう。
Gift
「Gift」は、カウンセラーに相談できるスマホアプリです。チャットのほか電話での相談にも対応しています。匿名でも利用できます。なお相談は有料なので注意してください。ポイントを購入して利用する方式です。
自分で相談するほか、これまでのほかの人が相談したことと回答を無料で読むことができます。そのため自分と似た悩みの相談があれば、お金を使わなくても解決のヒントが得られるでしょう。
ただし相談に乗ってくれるのはカウンセラーです。医師ではないので診断はできません。診断書を出すこともできません。
コラム記事もあり、情報収集だけでも役立つでしょう。
こころの耳
「こころの耳」は、厚生労働省によるメンタルヘルスのポータルサイトです。サイトの中にある「こころの耳相談」から、電話・SNS(LINE)・メールで相談できます。匿名・無料で利用することが可能です。
ただし医療行為に当たる診断、法律などに関する相談などはできません。また電話とSNSは対応時間があるので注意してください。動画やコンテンツもあるので、情報収集だけでも活用できます。
URL:https://kokoro.mhlw.go.jp/
精神保健福祉センター
「精神保健福祉センター」は、各都道府県にある厚生労働省の施設です。こころの健康の保持・向上を目的とした機関で、相談も受け付けています。利用に費用はかかりません。
電話相談のほか、必要に応じて個別の面接相談にも対応しています。専門職や専門的知識を有する職員が在籍しており、精神保健福祉士、臨床心理士・公認心理師、保健師、看護師などからアドバイスを受けることができます。
地域によってはメールなどの相談にも対応。基本的に自分が住んでいる都道府県のセンターを利用します。検索してみるとよいでしょう。
URL(参考「全国の精神保健福祉センター」厚生労働省):https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubutsuranyou_taisaku/hoken_fukushi/index.html
転職エージェント
障がい者/障害者特化型の転職エージェントなら、これまで見てきたように障がい(障害)があることを前提に転職のサポートをしてもらえます。採用意欲の高い企業の紹介にはじまり、企業の事情に合わせた書類添削や面接対策など充実したサポートが受けられます。
ある程度状態が安定していることなどが求められますが、障がい者/障害者転職の専門家が対応してくれるので大いに役立つでしょう。
ADHDの方も転職エージェントを賢く利用しよう
ADHDの場合、成人して仕事をするようになってから気づくこともあります。仕事でミスをしてしまったりすると、仕事自体に不安感を感じてしまうかもしれません。しかし適切な環境で配慮を受けながらであれば、苦手なことをカバーしながら働くことが十分可能です。
ADHDの方が仕事を探すには、転職エージェントが強い味方になります。ぜひこの記事を参考にして、自分に合った転職エージェントを見つけてさらには納得できる仕事に就いてください。応援しています。