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「ファーストビュー」とは、Webサイトにおいて最初に目に入る領域のことを意味します。
スクロールをしない状態で画面に表示される部分のことで、ユーザーがそのWebページに興味を示すかどうか、滞在するかどうかを左右する重要な要素です。そのため、ファーストビューはWebサイト制作や運用において非常に重視されています。
Webページに限らず、多くのものが「第一印象は3秒で決まる」と言われています。つまり、“ユーザーがWebページにアクセスしてから3秒で印象が決まる=自分に必要な情報があるかどうかを3秒で判断する”ということです。
ある調査結果によると、ファーストビューを見てページを離脱してしまうユーザーは40%以上、それがランディングページであれば70%以上を占めるとも言われています。ファーストビューの印象がユーザーの早期離脱の原因となってしまうほど、ファーストビューの印象は非常に重要なポイントなのです。
どれだけいいコンテンツを作っても見てもらわなければ意味がありません。Webページの内容に目を通してもらうためにもファーストビューにこだわる必要があるということです。
はじめに、Webサイトを見てほしいターゲットを明確にします。というのも、どのようなユーザーをターゲットにするかによって、効果的なデザインや内容が異なるためです。「ペルソナ」を用いるなどしてターゲット像を細かく決めましょう。
ターゲットを決めたら、具体的にどのような内容をアプローチしたいのかを明確にします。限られたエリア内で、訪れたユーザーにひと目で内容を伝える必要があるため、特に重要な内容をピックアップし効果的に盛り込みましょう。
デザイン(カラー)はファーストビューの印象を大きく左右する重要なポイントなので、ユーザーに与えたいイメージやブランドに合わせたカラーを採用しましょう。同時に、読み進めてもらう、最終的にコンバージョンにつなげるためにも、つい押したくなるようなボタンの作成が必要です。
ファーストビューは、端末の種類(パソコン・スマートフォン・タブレットなど)や機種によって見え方が異なります。ターゲットの多くがどの端末でアクセスしてくるのかを把握したうえで、どのデバイスの見栄えを最重要視すべきかを確認しましょう。また、すべての端末で表示を確認し、意図しないファーストビューにならないよう注意が必要です。
特にメディア記事においては、アイキャッチ(画像)はコンテンツの内容と合わせましょう。自然検索で情報収集するユーザーはタイトルで記事に興味を持ち、サイトに訪れます。その際、ファーストビューの内容から別の印象を抱いたり、期待感が削がれたりすると直帰の可能性が高くなるため、そのリスクを最大限抑えましょう。
ページの読み込みスピードも直帰率に影響します。もちろん、表示に時間がかかるほど直帰率が高くなります。できるだけ画像の容量を小さくし、ページの読み込みスピードを改善しましょう。
情報量が多すぎると内容を理解するのに時間がかかり、ユーザーが離脱する原因になりかねません。ファーストビューには特に重要な情報を絞り込んで端的に伝えましょう。また、そもそもファーストビューはユーザーの興味を引いてWebページを読み進めてもらうために重要な役割を持っています。そのため、「先まで読みたくなるような」情報量・デザインで興味を惹くことが重要です。
一度作成して終わりではなく、リリース後の分析・改善が重要です。Webページ上でのユーザーの行動やコンバージョン率などを分析し、ファーストビューの効果を測定したうえ、必要に応じて改善をおこないましょう。
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