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メタディスクリプションとは、記事の内容を100文字程度で端的に要約した概要のことです。
上記画像の赤枠に記載されているものがメタディスクリプションにあたるものです。
これらは一般的にスニペット(説明文)と呼ばれることもあり、ユーザーが検索ワードにヒットしたページに訪問するかどうかの判断材料となる重要な概要文となります。
画像の例では、グーグルという検索ワードに対してGoogleについて説明しているサイトのページが上位にヒットしています。
このメタディスクリプションから以下の情報を得ることができます。
メタディスクリプションは記事の概要を設定すると説明しましたが、このようにユーザーが知りたい検索ワードに関連する最重要項目をピックアップして設定することもあります。
先ほど上げた情報以外にも、より詳しい別の情報があるのではないかと興味を持たせることでページへのアクセスを増加させるメリットがあります。
一方で、ブログ利用者では周知されていることですが、これらの設定を行わず放置してしまうこともできてしまいます。
自分で設定しなくても自動で記事内容から抽出されて表示されるため、あまり気にしていない人もいるようです。
しかし、これには多くのデメリットも含まれてしまうため今回の記事を通して理解しておく必要があります。
メタディスクリプションの最大の目的は、ユーザーに対して記事内容を端的に伝え、アクセスしてもらうことです。
また、タイトルとセットで表示されるため、タイトルを含めた戦略的な設定を行うことでより高い効果が得られます。
実際にメタディスクリプションを設定する際は、記事作成者目線の概要説明よりもページを訪れるユーザー目線での文章構成を考える必要があります。
そしてこのメタディスクリプションを設定することの効果は、顕著にクリック率に現れることに他なりません。
ここまでメタディスクリプションについてどんなものなのか、設定する目的は何なのかについて説明し、メタディスクリプションを設定することの大切さについて軽く触れてきました。
ではそのメタディスクリプションの設定には具体的にどんな効果があるのかを解説していきます。
メタディスクリプションを最適な設定にすることで単純にアクセス数の増加が見込めます。
自分の経験に置き換えてみると理解しやすいですが、ユーザーには大きく2パターンあります。
それは「ピンポイントで検索ワードについて知りたいユーザー」と「検索ワードを含めた周辺の関連情報も知りたいユーザー」です。
前者は、Google検索の例で最初に示したものと同じ場合になります。
検索ワードを一つだけ指定しており、「Google」とは何なのかを知りたいユーザーの典型的な検索方法となるためこれにあたります。
そのため、メタディスクリプションには端的な情報や一言で表せるわかりやすい単語を設定して表示させることで、ページリンクへのクリックに繋げることができます。
一方で後者の場合は、「Google 製品」や「Google サービス」などのワードで検索するのが一般的な例です。
Googleの製品やサービスについてどんなものを扱っているのか、どんなサービスを提供しているのかの大枠の情報を知りたいユーザーにあたります。
この場合は冒頭で説明した「記事の概要」を設定することでページリンクへのクリックに繋げることができます。
メタディスクリプションの設定に関してはこれがベストというものは存在しませんが、ある程度の知識や戦略を持って設定することで大きな効果を期待できます。
アクセス数を増やすことは、つまり自分の見てほしいページを見てくれる人の母数を増やすことと等しいです。
そしてこの母数が増えることで、次に説明する質の高いアクセスユーザーの母数も増え、結果的にページ滞在時間の増加や再訪問回数の増加に繋がっていくことになります。
先ほどはユーザーの種類に限らずアクセスユーザー自体の母数が増加するという説明をしてきました。
ここでいう「質の高いアクセスユーザー」とは「ページの滞在時間が長いユーザー」や「定期的に訪問してくれるユーザー」のことです。
ユーザーはタイトルとメタディスクリプションを見て、ページに訪問するかどうかを判断します。
そしてメタディスクリプションがそのユーザーの悩みを解決してくれそうな内容だった場合もしくは直感的に訪れた方が良いと錯覚させる内容だった場合、ほぼ確定でそのユーザーはページに訪れます。
訪れたユーザーは自分の悩みが解決できるまで細部までページを読むことが予想されます。
また、ページ内に表示されている他の情報から今後の自分に役に立ちそうなら「お気に入り登録」や「ブックマーク登録」など副次的な利益にも繋がります。
もちろん記事の質が担保された上でのものとなりますが、質の高いユーザーが確保できれば定期的な訪問をしてくれるユーザーの数も自ずと増えていくことになりますので、結果的に検索順位を上げてくれる可能性も考えられます。
これらを踏まえると、メタディスクリプションは初見ユーザーの訪問回数を増やし、さらに質の高いユーザーを確保することができる可能性に繋がる重要な設定項目であることが明確にわかります。
メタディスクリプション自体は何を記載しても良いのですが、最適なメタディスクリプションに近づけるための書き方にはある程度の「型」と「ルール」があります。
書き方のポイントとして押さえておく必要があるのは、
の4つです。
ではそれぞれ解説していきます。
検索エンジン(Yahoo! JAPAN、Google)で検索するユーザーの使用している端末は複数あり、PC、タブレット、スマートフォなどがこれにあたります。
一般的にPCでは100~120文字、スマホでは70文字程度のメタディスクリプションが画面に表示されます。
メタディスクリプションはユーザー数が一番多いスマホに合わせた内容にするのがベストです。
PCに比べ画面の小さいスマホで概要文を見た時に100文字程度で文章が設定されていると、途中で文が途切れるため伝えたい情報や知ってほしい情報を十分に表示できません。
逆に70文字程度で設定していればスマホはもちろんPCでも同じ内容を伝えることができるのでこの文字数にするのが好ましいです。
メタディスクリプションは記事の内容を端的にユーザーに知らせてページに訪問してもらうことが最大の目的です。
概要文を見て記事イメージを膨らませることができないとそれは最適なメタディスクリプションとはいえません。
自分の主観ではなく第三者目線で文章を考え設定することが大切です。
そのため、何かの検索ワードで上位に表示されるページのメタディスクリプションを参考に学んでいくのもおすすめです。
いくらメタディスクリプションを70文字程度で設定しスマホで見やすく表示していたとしても、すべてのユーザーが全文を見てくれるわけではありません。
文章全体の半分か冒頭のみちらっと見てスクロールされてしまう可能性もあります。
その対策として有用なのが「重要キーワードを冒頭部分に設定すること」です。
冒頭に重要キーワードを設定しておくことで、情報を得たいユーザーの興味を引くことができます。
検索ワードとそのワードに関連する別のワードの順で重要度は高くなるため、意図的に冒頭にキーワードを入れ込むことが大切です。
誰に向けた、どんな悩みにコミットした記事なのかを事前に明確にしておくことも大切です。
想定したターゲットユーザーを背景にメタディスクリプションの文章を構成することでより明瞭な内容になります。
果たしてこれは自分のような悩みを持つ人に向けた記事なのかということをユーザーはその文章から判断するため、ターゲットが明確になっていない内容は飛ばされてしまう可能性があります。
ここまではメタディスクリプションについて解説してきました。
しかし、メタディスクリプションを設定する上で知っておく必要があることが何点かありますので、ここからはそれを解説していきます。
メタディスクリプションを自分で設定してもうまく反映されないことがあります。
これには下記原因が考えられます。
記事の内容とかけ離れたチグハグなものであると不適切な内容と認識されてしまうようです。
わざと記事内容とは全く違う内容にすることはないと考えられますが、記事に沿ったメタディスクリプションを設定することで内容が反映されます。
また、メタディスクリプションはHTMLのheadタグ内に記述してください。
下記のように適切な場所に適切なタグを記述しないとメタディスクリプションとして認識されません。
<html>
<head>
<meta name=”description” content=”ここにメタディスクリプションのテキストを記述”>
</head>
<body>
コンテンツ部分
</body>
</html>
反映されない場合はタグの位置や記述ミスがないかを確認することで対処できる可能性があります。
メタディスクリプションが設定されていなくても、概要文は自動的に表示されるような仕組みになっています。
これは、その記事の内容をGoogle側が自動的に判断し設定するようになっているためです。
しかし、これはあくまで自動設定機能なので自分の意図していない文章やタイトルからはイメージしにくい内容が抽出されてしまう場合があります。
もしも文章として成り立っていないようなメタディスクリプションが表示されてしまうと、一気にクリック率は低下してしまいアクセス数が伸びない原因にもつながってしまいます。
このようなことを避けるためにも最適なメタディスクリプションを手動で設定することをお勧めします。
メタディスクリプションはSEOへの直接的な影響はないと言われています。
というのもYouTubeのGoogle Search Central公式チャンネルにて、John Mueller氏が以下のようなことを述べています。
参考:English Google Webmaster Central office-hours hangout
このことから直接的な影響を及ぼさないことが明言されています。
しかし、これがメタディスクリプションを設定しなくても良い理由とはなりません。
Google Search Consoleからはこのようなことが明言されています。
「メタディスクリプションはユーザーが見るページには表示されないが、質の高い説明は Google の検索結果に表示されることがあり、検索トラフィックの質と量の改善に大いに役立つ可能性があります」
これはつまり、直接的な影響は無いものの、間接的には影響することを示唆しています。
直接的なSEOへの影響はないといえど、それが間接的でも結果に繋がるのであれば是非工夫をこらしたいところです。
Googleのアルゴリズムではいくつか重要視されていることがあります。
基本的なことのようにも思えますが、これが基本にして最重要ともいえます。
その中でもメタディスクリプションは、コンテンツ自体がユーザーに役立つと示すのに効果的な手段であり、間接的な影響であっても非常に重要なことが伺えます。
したがって、メタディスクリプションは適切な設定を行うべきといえるでしょう。
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